(東山七越えハイキングコース)

小関(こぜき)越え                (INDEX:索引へ)


小関越えの京側の道は資料に乏しいのですが、【下粟田の記述】を採って「日向大神宮−四宮」のルートとしました。
「毘沙門堂から京側」、現在残る「小関越え」はハイカー好みの道を択ることで、楽しい山道を歩けます。
古の「小関越え」を想像復元したコースで、「藤木越え」の一部を含みます。

区分地点標高
(m)
説  明写  真
始点三井寺観音堂154等正寺近くに小関越道標(「右 小関越・三条・五条・いまくの・京道」と刻まれている)があり、この舗装道を辿るのが昔の「小関越え」道かも・・・

ハイカー好みには、三井寺観音堂(入山料500円(H17年現在)が必要)からスタートする方がよい。ここからはすぐに山道に入れます。三井寺域の縁を捲くように辿れば山道続きで、小関峠へ出られます。
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最高
地点
小関峠220峠には「地蔵堂」(喜一堂、右の写真)がある。
この舗装自動車道を真直ぐ(右写真では向かって右方向)に進めば藤尾奥町へ出る。小関峠は204mで、峠へ出る少し前の三井寺境内縁に最高地点がある。
小関道」は、自動車道を避けて左(南西、右写真では向かって手前方向)へ分岐して、普門寺に向かったと思われます。この道も舗装されてはいますが、山道の雰囲気が残っている。
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普門寺142やがて普門寺に出ます(右写真の右端の道伝いに)。
このあと国道161号線の下を潜って、南西へ下りていきます。途中、寂光寺、JR東海道の長等山トンネル、茶戸町、藤戸地区を通り過ぎていきます。
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小関越道標78旧東海道(三条街道)と小関越えの分岐点(横木1丁目)に出ます。ここには「小関越道標」(右の写真)が建っている。正面に「三井寺観音道」「小関越」、裏面に「願諸来者入重玄門」と刻まれています。

ここまで約3.6KM。ここまでは「小関越え」として名を残している。
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毘沙門堂96ここからは不明確なのですが、「下粟田」へ出るということなので、しばらく旧東海道を歩いて、紅葉(満天星つつじ)の山科・毘沙門堂を目指します。

右の写真は、毘沙門堂前から毘沙門堂と山科聖天参道を望むところです。
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191山科聖天を経て、安祥寺川沿いに山道へ入り、西へ西へと送電線沿いに進みます(途中、北へ抜けて、東山トレイル42番標識(若王子神社へ出る)や、44番標識(大文字四辻へ出る)へ登る道もありますが、この道の方が京へ早く出られる)。

やがて、ひと山越したような“無名の”峠(右の写真)に出ます。
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七福思案処186峠を越えて、途中小橋を渡り、再度登りつめると、東山トレイルの有名ポイント「七福思案処」(四辻になっている、右の写真)に着きます。

ここからは、南禅寺へも、神明山、大文字山にも行けます。
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終点日向大神宮120「小関越え」としては、ここから日向大神宮へ向かいます(東山トレイルを横断する、右上写真の向かって左上方向)。

多分このルートが一番楽に歩ける、すなわち昔の人が山越えに使ったのに相応しいルートだと思われます。案内どおり歩けば、日向大神宮へ出ます(右の写真)。
小関越道標から約4.7km。
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