「GPS精度」についての簡単な説明
(INDEX)
- GPS(Global Positioning System)
- アメリカ合衆国国防総省が打ち上げた24個の人工衛星から発信される信号をもとに、受信した位置の正確な位置(緯度,経度)を計測するシステムのこと。
- このシステムはもともとは軍事用に開発されたシステムですが、民間にもその利用が開放されている。
- 衛星軌道と個数に関する要求された事項
- 実際の衛星の仕様
赤道面に対する軌道傾斜角 | 55度 |
軌道の形状 | 円軌道 |
軌道半径 | 26,600km |
公転周期 | 11時間58分(恒星日の半分) |
軌道面数 | 6 |
軌道面内衛星数 | 4 |
隣接軌道内衛星との間隔 | 約40度 |
衛星個数 | 24(3個予備:故障衛星が有っても対応可) |
- 実際の捕捉
- 測定環境によって異なるのは当然として、同じ位置でも数秒単位で衛星からの到来電波の強さと衛星の数が変化している。
- 環境の良い状況(位置、天候など)で6〜7個くらい。
- 一般に言われているGPSの精度
- 10m程度(条件の良いとき)。
- これを座標に換算すると、緯度で0.3秒、経度で0.4秒。
- 条件が悪ければ(衛星の捕捉数が少なくなる、電波が大きく屈折するなど)、1/10程度(すなわち3〜4秒の誤差)に悪化する。
- 手持ちのGPSの精度
- 手持ちのGPSは、Garmin eTrex Summit。
- 元々この機械の表示精度は、0.1秒(0.1秒までしか表示されない)。
- 「吉田山(三等三角点)での測定結果」(2003年1月4日10:00 快晴)
標識の記載 | 北緯35度01分18秒168 | 東経135度47分19秒724 |
測定結果 | 北緯35度01分18秒1 | 東経135度47分19秒5 |
差 | 0.1秒 | 0.2秒 |
- このときは極めて条件が良かったのかと思われる。