(東京から引っ越してきた人の作った京都小事典)
市バスの乗り方
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京都の市バスは路線数、運行本数も多く、市民の足、観光の手段として活躍している。
乗り慣れれば利便性は高いが、慣れるまでは乗り難く、なんとなく敬遠したくなる。
そこで慣れていない人のために、市バスの乗り方を紹介する。
- 正式には「京都市交通局(自動車部)が運営する『京都市営バス』」であるが、京都では単に「市バス(しばす)」と呼ぶ。
- 多くは「緑とうす緑のツートーンカラー」の車体で運行されている。ただしごく一部の路線では「特殊な模様を外装した」車体を用いている。
- 市内には市バス以外のバスもありますが、バス停、カードなど互換性は少ないので、要注意です。
- 「京都バス」
- 市郊外の観光地に強いバス路線。
- 特に「出町柳」を基地に洛北、嵐山などの洛西に強い。
- 朽木(平、古知谷阿弥陀寺)、大原(三千院)、洛北(円通寺、実相院)、広河原(峰定寺)、雲ヶ畑(志明院)、嵐山(清滝、鳥居本、苔寺)、高雄へ行くには欠かせない。
- 「京阪バス」
- 洛南、醍醐は京阪バスの地盤。「三条京阪」に大きなバスターミナルがある。
- 醍醐(醍醐寺、随心院、勧修寺)、日野(法界寺)へはこれしかない。
- 「西日本JRバス」
- 市北方の遠隔地へ行くにはこのバス路線しかない。
- 周山(小野郷、中川、常照皇寺)、高雄。ただし運行本数が少ないので要注意。
- 「阪急バス」
- 洛西、西山は阪急バスの地盤。
- 西山(十輪寺)、長岡(光明寺、乙訓寺)へはこれしかない。
- 「京阪京都交通バス」
- 「京北ふるさとバス」
- 市町村合併に伴い京北町営バスと美山町営バスも統合された。周山を基点に運行している生活路線バス。
- 常照皇寺に行くにはJRバスからこのバスに乗り継がなければならない。
- 約80路線を運行していて、昨今の経営収支は「トントン」となっている(累積ではまだ赤字、H19現在)。一方、同じく京都市交通局が運営している『京都市営地下鉄』は大幅赤字である。
- 乗り降りは各地方のバスでも採用している「後ろ乗り、前降り」「料金後払い(降車時払い)」を原則としているので、あまり不安はない。以下のような「習慣(風習)」があるので、若干注意したい。
- 先行のバスが停まっているバス停に着いたとき(バスが行列になるとき)
- 降車客はバスが停まったらすぐに「前から」降りる。
- 乗車客(バス停で待っている客)は「正規の乗り位置からしか乗れない」ので、慌てて「バスの後ろの方の乗車口まで歩いていってはいけない」(歩いていって乗車口で待っていても乗れない)。先行のバスが出発したら、バスはおもむろに「正規の乗り位置」まで移動してから乗車口を開けてくれる。したがって乗るときは慌てずに「正規の乗り位置で待っている」のがよい。
- 地方のバスでも同じですが、「後ろ乗り、前降り」なので「乗ったらできる限り前の方に移動する」のがよい。こうすることで、降りるときも容易になるし、混んでいるバスの乗車口を空けることにも繋がる。これはエチケットです。
- 料金の支払いは「後払い(降車時払い)」で簡単ですが、路線(正確には系統)、金種(現金、カードなど)によって多少複雑化しているので「市バスの乗車券」で紹介する。