(東京から引っ越してきた人の作った京都小事典)
市バスの乗車券
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各地方のバスとも同様で、料金の支払い方は現金、カードなど何通りかある。
路線
(正確には系統)
ごとにも少しずつ異なるので、支払い方は若干複雑になっている。
特にカードで「多区間系統路線」を乗るときには注意が必要です
。
お詫び
令和3年(2021)9月末
を以て、私の薦めている乗車券として挙げていた「均一区間昼間割引共通回数券」と「トラフィカ京カード」が
販売終了
となりました(さらにその後
利用停止
)。
「安く乗る」という観点では、本ページは役に立たなくなりました。全面改訂すべきところですが、「現状に合わせる程度の改訂」になっています。
「支払い方」に関しては、変更ありませんので、本ページはそのまま残します。ご注意の上、ご閲覧ください。
支払方法
には、現金、カード、回数券に大別される。現在は220円ではなく、230円になっています
(2018年、その他の料金も変更)
。
料金体系は「路線
(正確には系統)
」ごとに異なる。このへんの事情は「
市バスの路線系統
」を参考にしてください。
現金
の場合は、ほぼ各地方のバスとも同様です。
降車時に運転席脇の料金箱に
「お釣りのないようジャストの金額を(整理券があれば一緒に)」
入れる。
料金箱は両替機を兼ねていない
。
230円のところ300円入れてお釣りをもらおうとすると、運転手に文句を言われ、かつ精算に時間がかかる。
小銭がない場合は、料金箱の横にある
両替機で「事前に」両替
しておく。
「事前に」というところがミソで、降車直前である必要はない。乗車したらすぐにでも、信号待ちの間でも構わない。京都市交通局の指導では「停車しているときに」となっているので、信号待ちの時間を狙うのが最適のようです。
1000円札、硬貨以外は両替できない。2000円以上の札しかないときは、周りの人にお願いするしかない。
最近「先払い」
の系統が出てきて(概ね「100」番台に系統、例:100、101、・・・)、わかり難くなっている。現金の支払い方は概ね同様です。
いつも
この3つ
を持っていて
使い分けるのが“京都通”
でしたが、この
智慧も無用
になりました
一日乗車券
均一区間昼間割引共通回数券
トラフィカ京カード
1日に何回も乗る日
には絶対にこれ。(R6/3で
販売終了予定
)
一往復程度
平日昼間に乗る
ときはこれ(20%割引)。
利用停止
その他のとき
にはこれを使う
(10%割引)。
利用停止
カード
はいろいろな種類がある。カードの最大の有利性は
各種「割引料金の適用がある」
ところです。
「トラフィカ京カード 」
:
令和5年(2023)4月以降使えなくなりました
。
市バスと市営地下鉄のみで利用できる「プリペイド式カード」。
3000円カードで3300円分乗れます(10%割引)。回数券より割引率が少ないように見えますが、以下に紹介するような乗継割引の仕組みがあるので、結果的には
一番経済的
になると思います。
降車時、料金箱に付いている
「カード読み取り装置に挿入する」
。
カードの残金では不足する場合は一旦エラーになりますが
慌てずにカード排出後「新カードを挿入」
すれば不足分が引き落とされる。
不足の現金を料金箱に入れてもよい。
わかっていれば事前に「カード料金が不足する」旨を運転手に告げておくと、運転手がカードの排出などを手伝ってくれる。
「市バス→市バスへ乗り継ぐ」と、乗り継ぎバスの料金が
90円引き
になります。ただし乗り継ぎは90分以内。2路線を使わないと目的地へ行けない場合には効果を発揮します。
「往復」も乗り継ぎと見做される。帰りに下車バス停から乗ると安くなる。
「地下鉄→市バス」または「市バス→地下鉄へ乗り継ぐ」と、乗り継ぎ機関の料金が
60円引き
になる。このケースは「同一日」であればよい。
実はこの乗り継ぎは普通の乗車券でも乗継割引適用ができますが、手続きが若干難しいので、慣れない人にとっては“時間がかかります”。「トラフィカ京カード」
(後述の「交通系ICカード」も)
なら特別な手続きなしで乗継割引適用ができるというメリットがあります。
「スルッとKANSAI都カード」
2018年から市バスでは使えなくなりました
。
「市バス専用カード」
:
平成31年(2019)3月15日を以て販売終了
。
市バスのみで利用できる「プリペイド式カード」。
2000円カードで2250円分乗れます(12.5%割引)が
「乗継割引」が適用されません
。
私はあまりメリットを感じていません。
支払い方法は「トラフィカ京カード」とまったく同じです。
「交通系ICカード」(Suica、ICOCA、PiTaPaなど)
ほぼ他の交通機関と同様に使えます。現金を使わなくて済みます。
「均一運賃系統路線」の場合は、乗車時に「読み取り機」が設置されていないので、降車時に「読み取り機」にタッチするだけでよい。
「多区間系統路線」の場合は、乗車時に「読み取り機」にタッチして、降車時に再度「読み取り機」にタッチする。
平成29年(2017)春から
「乗継割引料金も適用」
されるので、かなり有効に使える。
「トラフィカ京カード 」のような
10%割引がない
点だけが経済的でない。
令和5年(2023)4月から
、ICOCA、PiTaPaに限って、
ポイントサービスが導入
される(詳細は今後発表の予定)。
「市バス専用一日乗車券カード」(令和5年(2023)9月末で販売終了
)
市バス均一区間内1日間乗り放題
できるカード。
平成30年(2018)3月600円に値上げした折、適用範囲が拡大された。
高山寺、苔寺、大覚寺、嵐山、清滝、岩倉実相院へも乗り放題になった。
(流石にあまり遠方までは乗れないが、同様の範囲で)
京都バス、西日本JRバスにも乗れる。
700円カードのみ(令和3年(2021)10月から再度値上げされた)。
市バスに乗れる乗り放題カードには、この他にも「京都観光一日・二日乗車券」(
令和4年(2022)4月以降使えなくなります
)があるが省略する。
地下鉄・バス一日券(これは存続する)
地下鉄全区間・市バス均一区間内1日間乗り放題
できるカード。
バス一日券との違い
は、
@地下鉄
に乗れることに加えて
(概略)
次のとおり。
高山寺、苔寺、大覚寺、嵐山、清滝、岩倉実相院、
A蓮華寺・大原
へも乗り放題になった。
(流石にあまり遠方までは乗れないが、同様の範囲で)
京都バス、西日本JRバス、
B京阪バス
(特に醍醐・日野方面に強い)
にも乗れる。
鞍馬・貴船
は
(昔から相も変わらず)
追加料金が必要になる。
1,100円カードのみ(令和3年(2021)10月から値上げされた)。いろいろ課題があるので別の
「一日乗車券」
で説明する。
地下鉄・バス一日券
1日に何回も乗る日
には絶対にこれ。“安く乗れるカード”はこれだけになってしまった。
カードで
「多区間系統路線」を乗るときの注意事項
「多区間系統路線」で「現金精算」用に「整理券が用意」されています。一方、降車時に「カード読み取り装置で精算するカード利用」の場合は
「乗車時の準備が必要」
になります。
すなわち乗車時に整理券を取る代わりに
「乗車時カード読み取り装置を通しておく」
。この装置は整理券発行機の隣に設置してある。
この「通し」を忘れると、精算用カード読み取り装置では降車時にどこから乗車したのかわからないため、精算できなくなる。こうなると運転手に文句を言われる。乗車駅をなんとか証明しなければならなくなる
(なにしろ整理券も取っていないのですから)
。こういう乗客がいるために「バスが遅れる」ことも多々ある。
この「通し」を忘れないためには、(1)まず
乗る前にバスが「多区間系統路線」であることを確認する
、(2)「降車時払い」であるが「乗る前にカードを用意する」ことが必要になる。
これができれば、いっぱしの「京都通」
と言える。
回数券
もあります。最大のメリットは
「市内の他社バスでも使える」
ところです。
「バス共通回数券」
という名称で統一されていますが、いろいろな種類があります。
標準的には「230円券が何枚か綴られたもの」です(1000円の場合230円券4枚+180円券1枚で100円(10%)割引になっている)。
特定の区間に乗るために、80円券の綴りや、260円券の綴りの回数券もあります。
「均一区間昼間割引共通回数券」:令和5年(2023)4月以降使えなくなりました
。
平日の昼間に限って使える回数券です。
日曜・祝日以外、利用できます(土曜も)。
10時から16時に「降車する」ときに使える。
2300円で12枚使えますので、
20%割引
になっている(1回当たり約191円)。
回数券は残った場合の処理が厄介なので、一概には言えませんが、長期間京都で生活する人で昼間の利用が多い人にとっては
最も経済的
です。
現金のように降車時に「料金に相当する綴りを千切って料金箱に入れます」。
料金が不足する場合は、現金で補えばよいようです。