(東京から引っ越してきた人の作った京都小事典)
市バスの路線系統
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市バスの路線、料金体系は「系統」と呼ばれるもので、3つに区分されている。
これらの区分は車体の外部からも見分けられるようになっている。
覚えておくとなにかと便利です。
「循環系統路線」
簡単に言えば「ぐるぐる同じところを回っている」路線。
見た目には、始点・終点がなく、「行き先表示」
(幕式の表示、ヘッド、脇にある)
も走りながら適宜変更される。したがって、どこ行きかは明確でない。乗ったときと降りるときとでは「行き先表示」が違っていることも多い。
現在のところはすべて「200番台」の路線番号になっていて、比較的運行本数も多い。かつすべて
「均一料金」
である。ヘッドの「路線番号表示が
オレンジ地に白抜き数字
」になっているかどうかで見分ける。
当然
「右回り」と「左回り」があるが、京都市交通局はこう呼んではいない
(明らかにはしていないが局内部では「甲線、乙線(内回り、反時計回り)」と呼んでいる)
。
例えば京都駅から206番に乗って高野に行くとき、206番の乗り場は2箇所あり
(A3、D2)
、D2で乗る方が速い。
したがって
「206番のバス停はどこですか」という質問は意味がない
(この質問に答えてくれるのは生半可の物識りである)
。
「市バスで
(または206番で)
高野に行くにはどのバス停から乗ればいいですか」
という質問が適切である。
左の写真では
「203」番(
オレンジ地
)が「循環系統路線」
「17番」(
青地
)が「均一系統路線」
「93番」(
白地
)が「多区間系統路線」・・・H27年「均一系統路線」になった。
「多区間系統路線」で残っているは「73番」「20番」など。
「均一系統路線」
循環ではなく
(始点・終点が明確で)
「均一料金」になっている路線。
路線番号からでは見分けはつかない。ヘッドの「路線番号表示が
青地に白抜き数字
」になっているのが「均一系統路線バス」である。
当然
「のぼり」と「くだり」があるが、京都市交通局はこの呼び方を採用していない
(「どこどこ行き」と呼ぶだけで、明確な表現はしていない、
「上ル」「下ル」
との混同を避けるためか)
。
最近
「洛バス」
という名の観光名所を訪れる「均一系統路線」ができた。
現在のところはすべて「100番台」の路線番号になっていて、観光時間帯の運行本数も多い
(早朝、夜は運行していない)
。
路線ごとに「特殊な模様を外装した」車体を用いている。
「急行」と表示されている。同じ経路の通常「均一系統路線」のバス停の内いくつかには停車しない
(その分速く観光地に着くことができる)
。その上
「急行料金は不要」
である。
観光客向けのためか、バス運転手は概ねやさしくて親切
(こういう人を意図的に割り当てている節がある)
。観光に関する質問にも比較的的確に答えてくれる。
「多区間系統路線」
「乗車区間によって料金が異なる」路線。現在のところ循環線にはなく、すべて方向性のある長い区間を運行する路線になっている。
「料金が多様」なので
乗り方が難しくなる
。
バスに乗る前に区別を理解しておかなければ“うまく乗れない”
。
料金表示は全国のバス路線でも採用されている「整理券方式」である。したがって乗車時に整理券を取って、降車時に運転席左上部に設置されている「料金表示盤」を見て整理券に対応した料金を支払う。
にも拘わらず
路線番号からでは見分けはつかない
。ヘッドの「路線番号表示」で見分けなければならない。
白地に黒数字
になっているのが「多区間系統路線バス」である。
最近は観光客
(市バスの乗り方に詳しくない人)
の増加に対応するためか「多区間系統路線」を減らしている。
上の写真の「93番」(錦林車庫−嵐山方面)も「均一系統路線」になり、嵐山まで行きやすくなった
(「青地に白抜き」になった)
。
【川柳】
景色より バスマップばかり 見る観光