(東京から引っ越してきた人の作った京都小事典)

「京都百名山」と“温泉”


山には“温泉”が付き物です。
可能であれば、下山後は“温泉”に入って寛ぎたい。疲労回復にも役立つ。
ということで、「京都百名山」登頂時に“訪れたい温泉”についてまとめた

京都府にはまだまだ温泉はあるが、「京都百名山」に離れた温泉は除外した。

評 価 山  域 山   名 温 泉 名 入湯 説    明 写真
丹後 依遅ヶ尾山 宇川温泉 済み 丹後町久僧に「よし野の里」がある。下山路に工夫が必要、かつ下山口からも少し離れているが、外国人にも好まれている施設には是非宿泊したい。アルカリ性単純温泉(低張性弱アルカリ高温泉)。写真はホテルのベランダから松島を望む。
丹後 金剛童子山 弥栄あしぎぬ温泉 弥栄町木橋に「弥栄あしぎぬ温泉」(クアハウス風)がある。下山後「峰山」駅へ向かう途中「溝谷」(バス停)で時間待ちがあれば、立ち寄りたい。ナトリウム−カルシウム−硫酸塩温泉(低張性弱アルカリ高温泉)。
丹後 高山 小野小町温泉 済み 「丹後大宮」駅から2kmほど東の高台に「セントラーレ・ホテル京丹後」(写真)がある。いずれの山も下山口は「丹後大宮」駅になる。宿泊もできる施設は綺麗で快適。含弱放射能−ナトリウム−炭酸水素塩泉(低張性弱アルカリ低温泉)。
磯砂山
丹後 鼓ヶ岳 天橋立温泉 済み 「天橋立」駅近くに「美人の湯・天橋立温泉」(多くは温泉旅館だが)があり、公共の湯「智恵の湯」もある。下山経路から少し離れているので立ち寄り難い。含弱放射能・鉄(V)−ナトリウム−塩化物泉。
丹後 高竜寺ヶ岳 木津温泉 済み 帰路に「木津温泉」駅を選べば、駅近くに京都府最古の温泉(天平15年(743)行基開湯)「木津温泉」がある。単純温泉(低張性弱アルカリ性高温泉)。 尉ヶ畑峠下の「丹但トンネル」を抜けた南側に「たんたん温泉」もあるが、これは兵庫県。
丹後 由良ヶ岳 湯らゆら温泉 済み 「丹後由良」駅近くに「湯らゆら温泉郷」があり、温泉旅館が立ち並んでいる。下山後は立ち寄りやすい。公共の湯は無く、私は「海月楼」(写真)に泊まった。ナトリウム−塩化物炭酸水素塩温泉(含芒硝食塩低温泉)。
丹後 大江山 酒呑童子の湯 済み まさしく下山口に大江山青少年山の家「グリーンロッジ」がある。「日本の鬼の交流博物館」と併設している。非温泉だが、気持ち良く汗を流せる。
丹後 鉄鈷山 夜久野高原温泉 済み 「上夜久野」駅の少し南の高台に農匠の郷やくの「ほっこり館」(写真)がある。見晴らしも良く下山路にあるので、JRの時間待ちに是非立ち寄りたい。単純温泉(低張性中性温泉)。写真のように桜の時期はなお長閑。
若狭越 養老山 たかお温泉 済み 「西舞鶴」駅まで出れば、十倉に「光の湯」(写真)がある。下山口からかなり遠いので、日帰り登山としては立ち寄り難い。美人の湯、ナトリウム−炭酸水素塩・塩化物泉(低張性弱アルカリ性)。(「舞鶴ふじつ温泉」は外来入浴不可になった)
若狭越 君尾山 あやべ温泉 済み 「綾部」駅へ向かう途中、睦合町に「二王の湯・二王館」(写真)がある。立ち寄りやすい。風呂から君尾山も見え、見晴らしが良い。レストランも併設している。ナトリウム−炭酸水素塩温泉。(綾部駅前には「栄温泉うし乃湯(療養湯)」もある)
丹後 三岳山 ニコニコ温泉 済み 「福知山」駅から徒歩5分の「ニコニコプラザ・ビル」(4階)にある。銭湯風で、地元民の評価も高くないが、いずれの山も下山口は「福知山」駅になるので、立ち寄りやすい。ナトリウム・カルシウム−塩化物冷鉱泉。
(福知山駅から少し離れるが「福知山温泉」(養老の湯、福湶源湯(ホテルロイヤルヒル)を選ぶ手もある)
若狭越 鬼ヶ城
口丹波 烏帽子山
口丹波 美女山 ひよし温泉 済み 下山路を工夫して「日吉」駅へ出て、さらにバスに乗れば「スプリングスひよし」(写真、日吉ダムの下、胡麻川ほとり、白い円形建物)に入湯できる。開放感のある施設。“わざわざ感”が強く、立ち寄り難い。含鉄ナトリウム・塩化物強温泉。
口丹波 船谷山 るり渓温泉 済み まさしく下山口に「るり渓温泉」がある。レストランなどの施設も併設している。国内有数のラドン含有量を誇る。ラドン温泉・弱放射能泉。写真は横尾山から見た「るり渓」全景(右中段の建物が施設)。
口丹波 半国山 湯の花温泉 済み いずれの山も下山口から(「八田線」などのバス路線(亀岡−園部)で)「亀岡」駅へ向かう途中、湯の花温泉「京都・烟河」(日帰り入浴可)がある。湯の花温泉は古くから京の奥座敷として知られる。単純弱放射能泉(天然ラジウム温泉)。
小和田山
口丹波 横尾山 能勢温泉 済み まさしく下山口に大阪府の「能勢温泉」がある。レストランなどの施設も併設している。単純弱放射能泉(天然ラジウム温泉)。写真は下山口から能勢温泉の入口を見る(左の建物が施設)。
北山 金毘羅山 大原温泉 済み いずれの山もバス停「大原」へ下りてから、寂光院の方へ歩けば「大原温泉・紫の湯」(大原草生町)に入湯できる(民宿「大原山荘」「大原の里」など)。源泉は低温で加熱している。観光客も立ち寄るので意外と混んでいる。単純温泉(低張性弱アルカリ低温泉)。
焼杉山
東山 大尾山
北山 鞍馬山 くらま温泉 済み 「鞍馬」駅から北へ10分程歩けば「くらま温泉・峰麓湯」に入湯できる。高価なイメージがあるが「露天風呂コース」だけなら一般的料金で利用できる。単純硫化水素泉で温泉らしさは少ないが、鞍馬の山裾にあって、のんびり入浴を楽しめる。
竜王岳
北山 愛宕山 水尾 済み 愛宕山「表参道」の「水尾別れ」から西へ下りると「柚子の里」がある。水尾保勝会の「柚子風呂振興連絡会」の「お宅」(松尾さん他)で「柚子風呂と鶏すき」が楽しめます。非温泉ですがお薦めです(11〜12月)。写真はある「お宅」の玄関。
北山 船岡山 船岡温泉 済み 船岡山の南側「鞍馬口通」に銭湯「船岡温泉」がある。非温泉、普通の銭湯ですが、外観・内装ともに「大正・昭和」を髣髴させ、素晴らしい是非一浴を
北山 小倉山 嵐山温泉 済み 「渡月橋」を南に渡ったあたりに「嵐山温泉」がある。概ね高級旅館が営業しているが、一部の旅館では「日帰り入浴」も行っている(旅館「花筏」など)。最近、公共の日帰り温泉「風風の湯」ができた。お湯はヌルヌル感がある。単純温泉(低張性弱アルカリ性温泉)。
西山 嵐山
北山 瓜生山 天然ラジウム不動温泉 済み 山頂からショートカットルートを降りると約15分で「不動温泉」に着く(山頂から最短で行ける温泉)。木曜日定休。抗がん効果もあり“ポカポカ感”たっぷり。見た目“オドロ感”があり入り難くそうです(写真)が心配不要です。単純弱放射能泉。
北白川天然ラジウム温泉 済み 不動温泉に隣接して「北白川天然ラジウム温泉」(写真)がある。飲用許可泉の中では全国2位のラジウム含有量。火曜日定休で不動温泉と異なるので、瓜生山下山時は必ずどちらかの温泉に入れる。単純弱放射能泉。
西山 沓掛山 京都桂温泉 済み 下山口「上桂」駅から、国道三ノ宮の方へ15分程歩けば(市内に近づくので“都会感”が出てくる)「仁左衛門の湯」に入湯できる。岩盤浴もあって、年中無休はありがたい。ナトリウム炭酸水素塩泉。
西山 小塩山 京都竹の郷温泉 済み 下山口「南春日町」バス停から、15分程足を伸ばせば「ホテル京都エミナース」(写真、この1階にあって、いろいろな施設が併設されている)に入湯できる。弱アルカリ性単純温泉。ヌルヌル感のある美肌温泉。
南山城 鷲峰山 松泉乃湯 済み 下山口「維中前」バス停から、田辺へ帰る途中「上方温泉・一休」に入湯できる(大焼山なら下山路を工夫すれば歩いても行ける)。思いがけない“出会い感”があって嬉しいが、山の湯としては若干料金が高め。アルカリ性単純温泉。
大焼山
南山城 笠置山 わかさぎ温泉 済み 「笠置」駅と笠置山登山口の間に公共の湯「笠置いこいの館」がある。ルート的に立ち寄りやすい。含弱放射能−ナトリウム−炭酸水素塩・塩化物温泉(低張性弱アルカリ低温泉)。写真は経塚山から見た「笠置」全景(左下の建物が施設)。

  • 【温泉名】は、保健所の定める正式名ではなく、「通称」を用いた。
  • 【評価】は次の観点から、独断で総合的に評価した(◎、○、△、×、−)。