葉山
(INDEX)
独断評価
発見難易度
登頂体力度
頂上眺望度
山行愉悦度
総合評価
5点満点
★★★★
★★★★
★
★
1.4
山頂の特定(
地図
)
種本によれば『葉山観音』堂の裏が葉山とある。
地形図上で探索すると
武田薬品工業京都薬用植物園内にある展望閣
(標高177m)
のすぐ南にある標高180mのピークが葉山頂
にあたる。
武田薬品工業京都薬用植物園入口近くから南へ流れる小川に沿って山へ入る。小川の西側の雑木林を掻き分けて高みを目指すと、植物園最高峰のある地点の柵に出る。
山頂を示す印になるようなものはない。下から見上げた山頂の方角と、登ってみての高さ感で判断するしかない。
山頂自体は「京都薬用植物園」の柵内にあり、厳密に言えば(見学許可された人以外は)登頂できない
。しかし柵を隔てて間近まで行けるので、登頂と見做してよいだろう(このへんの記述は「修学院山」と全く同様である)。
眺望は全く得られない。
標高180mのピークの西側に標高160mのピークもあるが、展望閣が近くにあることから(展望できるということは下からも展望閣あたりが良く見えるということ)標高180mのピークを見做すのが適当を思われる。
登頂記録
初登頂は、H15-7-20。山頂探索を目的に登った。
「登山ルート」に示すとおり道なき道を登った。快適さは得られない。
「
京都薬用植物園
」の見学許可をもらって登るのがよさそう。
葉山
一言で言えば
葉山観音の背後にある小さい山
。
『葉山観音』は山に迫りすぎているので
円光寺あたりからの方が葉山は良く見える
。
名前のとおり「一乗寺葉山」にある。
葉山観音
「葉山観音」は通称で、正式には「一燈寺」。単立臨済宗で林丘寺に属す。
本尊三面馬頭観音は毎月17、18日に開扉される。
葉山の名前はこの観音堂を守護してきた端山(はやま)氏に由来するらしい。
幕末の志士梅田雲濱が隠れ住んだことで知られる。
「葉山観音」への参道
観音堂
と「十三重塔」。このときは雪が残っていた
平成25年(2013)の大雨で被害に遭ったまま。令和6年(2024)現在、入山不可
近くの仏閣神社
円光寺
慶長6年(1601)第9代足利学校学頭の元佶三要(げんきつ)が伏見に創建した。相国寺を経て寛文7年(1667)現在地に移り、尼僧道場となった。「円光尼僧堂」と通称される。臨済宗南禅寺派。
書籍の刊行にも熱心で、江戸時代に書籍を印刷した木製活字が多く残されている。
昨今訪れる人も少ない静かな尼僧修行道場をやめ、現住職(古賀慶信)が音楽とライトアップの紅葉の庭に作り直してからは行列のできる人気の寺に変身した。
円光寺
(小さな石橋も端正)
山門
(「大本山
南禅寺
研修道場」とある)
穂野出
(「摂待所」で試食できる)
近くのグルメ
穂野出
小さな茄子を塩押しして白味噌に漬け込んだ雲母漬(きらら)はお茶うけにもよい。
雍州府志・東山国有林風致計画での記述
なし
雍州府志にも東山国有林風致計画にも「葉山」の名前は出てこない。
種本がどんな根拠で東山三十六峰に入れたのか
わからない。
円光寺から見る葉山
武田薬品工業京都薬用植物園の入口
葉山頂(奥が京都薬用植物園の柵)
山頂から薬用植物園柵越しに市街を見る