(東山七越えハイキングコース)

志賀(しが)越え                (INDEX:索引へ)


昔から「山中越」「滋賀越」と言われていた山道を、現代にあわせて一本化したルートです。最も代表的な山越えの一つです。
始点終点に、「志賀大仏」「子安観世音」がある特徴のある山道です。
確かに「今道越え」と謂うに相応しい感がする。

区分地点標高
(m)
説  明写  真
始点滋賀里101滋賀里駅からスタート。八幡神社(右の写真)の少し左の脇道から西に向かって急坂を登っていきます。

始めは民家の間を縫いますが、すぐに山道に入っていきます。
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志賀大仏215歩き始めて比較的すぐに「志賀大仏」に遭遇します。

志賀峠への道は標識もあり、はっきりしています。
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最高
地点
志賀峠460志賀峠は比叡山ドライブウェイになってしまったようです。

旧志賀峠の少し南に“ドライブウェイを潜るトンネル”(右の写真)ができています。

トンネルを越えると、左手の「ふれあいの森」へ行く道と、右手の「山中町」へ行く道があります。
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鼠谷川堰堤337志賀峠から山中町へ行く道を下っていくと、やがて「鼠谷川支流第3砂防堰堤」に出ます。この沢にこんな大きな堰堤が必要なのかと疑問を感じさせるほど“大きな堰堤”です。お陰でこの辺も旧山道は破壊されています。

堰堤から河原へ降りると、電柱の並んだ“破壊前”と思われる道に出ます。その道を歩いていると、弁財天の石燈篭(右の写真)が出てきます。
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山中町304
(標)
山中町の中は旧道を歩くことをお薦めします。

「雍州府志」に『山中の宿あり。宿の西、路傍に二つの石地蔵有り。一は江州に向い、一は城州に向う」とある。

地蔵ではないですが、西教寺の脇に大きな石仏(阿弥陀仏)(右の写真)があります。
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地蔵谷198白川に沿って歩きます。この辺は舗装道で車の量も多く、ハイキングには適していませんが、代表的な山越えとして残っている道のなので、欠くことはできません。

地蔵谷の道路沿いには「北白川天然ラジウム温泉」(ラジウム含有量関西一)が2軒(右の写真の1軒は不動温泉と言っている)ある。
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北白川別当91志賀越道」と呼ばれる舗装道を下りて行くと、乗願院のある三叉路(右の写真)に出ます。
(若干複雑で)写真正面の道を右へ行くのが「志賀越道」で、手前へ曲がって行くのが(道路標識にある)「山中越え」である。さらに三叉路には「右坂本道、左勝軍地蔵」の道標がある(確かに滋賀里を過ぎて坂本へも行けますが)。
  • 山中越え:現在の道路事情で「御陰通」に至る幅員の広い道を「山中越え」と読み替えたと思われる。
  • 志賀越え:こちらが昔からの道。この先、北白川天神社、薬師堂、路傍の井戸、旧家が立ち並ぶ幅員の狭い道である。趣が残っている。
さらに北白川山を右手に見ながら、志賀越道を下っていくと、北白川通に出ます。
この辺の道は、ほんの少し東山三十六峰ハイキングコースのルート4「一乗寺山−瓜生山−茶山−北白川山」と重なっています。
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終点北白川バス停62北白川通を横切って(北西角に北白川郵便局がある)、南西へ下る(碁盤目の京都には珍しい)斜めの舗装道を下っていくと、市バス「北白川」停留場に出ます。

最終地点に相応しい「子安観世音」(石仏)があります。

この石仏の前の今出川通には「志賀越道」の道路標識がある。
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