北白川山 　　(INDEX)

• 山頂の特定（地図）
  • 『勝軍地蔵』のある地点が山頂。わかりやすい山の一つ。
  • 山頂に北白川幼稚園、『勝軍地蔵』、少し離れて北白川教会が並んでいる。比較的広い敷地で、西に向かって開けており見晴らしは良い。
  • 山頂にピーク性はないが急にプラトーに出た感じなので、市街からは山頂に見えるのだろう。
  • カシミールでの標高は122m（そのベースとなっている数値地図では120m）、１万分の１地形図では128mくらいある。
  • 数値地図がおかしいと判断して地形図の標高128mを採用した。同様の判断をしたのは、この他に一乗寺山、茶山、霊山、泉山の４山（合計５山）。

• 登頂記録
  • 初登頂は、H15-1-25。
  • 北白川別当から東へ入り、山ノ元町の勝軍地蔵参道（入口に北白川幼稚園の看板が出ている）から石段を登りつめても山頂に出られる。
  • 「東山三十六峰ハイキングコース」にも示したとおり、茶山から下りてこられる。

• 北白川山
  • 一言で言えば北白川別当の東にちょっと頭を出したような小山。
    • これも低い山なので、白川通から東へ入って山ノ元町あたりまで来ないと見えない。
    • 山頂に『勝軍地蔵』堂がある。
    • 『勝軍地蔵』堂に敬意を表して私は勝軍山と呼びたい。
  • 現「瓜生山（８番）」に建てられた『勝軍地蔵』が、宝暦１２年(1762)に山号瓜生山（うりゅうさん）の名前とともに現「北白川山（９番）」に移動されたため混同され、地元ではこの山を瓜生山と呼ぶ人もいる。
    • 「新撰京都名所圖會」（竹村俊則著）によれば、『勝軍地蔵』堂が移される前は「丸山」と呼ばれていたとのこと。
  • 「北白川山ノ元町」にある。

江戸時代の北白川山（都名所図会、安永９年(1780)、国際日本文化研究センター/データベースから）
	右上瓜生山（から南西）の下に「北白川山（図では「勝軍地蔵」）」が描かれている。（上述のとおり）宝暦１２年(1762)に勝軍地蔵が移設されたので「北白川山が勝軍地蔵」として描かれた

• 勝軍地蔵
  • 『勝軍地蔵』は火伏の神として崇められ信仰されている愛宕神の流れをくむもの。室町時代後期にはこれを崇拝すれば必ず勝利を得るとして、愛宕大権現と称して武門守護の神として崇拝された。

• 近くのグルメ
  • 藤芳
    • 北白川疏水べりにある熱心な蕎麦屋。熱心のあまりいろいろなものを作りすぎることで質を下げていることになっていないか。
    • 桜の頃の花見がてらの蕎麦は長閑。

勝軍地蔵堂		藤芳

• 雍州府志での記述
  • 瓜生山
    • 白川の南、浄土寺村の上に在る。
• 東山国有林風致計画での記述
  • 瓜生山
    • 白川の南、浄土寺の上にある。

• 比定
  • 瓜生山
    • 「北白川山」は現・白川の北にあり、北白川（村）の上にある。
    • 現時点では、現・瓜生山を「営林局の白川山」に比定したので、営林局の瓜生山は「北白川山」に比定しておく。

バブテスト病院正門の北白川教会の案内	山ノ元町の勝軍地蔵参道（石段を登る）	山ノ元町から見る北白川山

山頂から市街西を見る（正面は吉田山）	山頂の北白川幼稚園（左）と勝軍地蔵堂	勝軍地蔵堂の扁額（瓜生山とある）