一乗寺山
(INDEX)
独断評価 | 発見難易度 | 登頂体力度 | 頂上眺望度 | 山行愉悦度 | 総合評価 |
5点満点 | ★★★★ | ★★★ | ★★ | ★★★ | 2.6 |
- 山頂の特定(地図)
- 山頂を記述した資料は見当たらない。
- 円光寺南にある小谷地蔵尊道(角に道標が立っている)を東へ入る。しばらく進むと稜線に出る。稜線を登りきれば4畳くらいの広さのピークに出る。ここが一乗寺山頂と思われる。
- 稜線に出ると木にマークがついているので道に迷うことはない。稜線に出るまでの道は不明瞭(H16現在、どなたかがルートを整備しつつあるように思われる。急斜面にはロープも取り付けられている)。
- 山頂は林の中だが、樹木は密集していないので、木々の間から市街が見え隠れする。
- 1万分の1地形図からは272mと読み取れる。数値地図は260m前後となっているが、数値地図がおかしいと判断して地形図の標高272mを採用した。
- 登頂記録
- 初登頂は、H15-7-21。山頂探索を目的に登り、同じ道を下った。めったに人に出会わない静かな山である。
- 残念ながら円光寺から稜線に出るまでの道は、家庭廃棄物の不法投棄場になっていて汚らしい。
- 山頂から南へ下りる道があり、すぐに近接している(双耳峰のようにも見える)瓜生山へ出られる。この道はいい道で、ハイキングに向いている。途中、地蔵谷への分岐もある。
- 一乗寺山
- 一言で言えば一乗寺地域の奥、瓜生山の北(左)に並んで見える山。
- 一乗寺は「この地域全体の冠名」で、一乗寺町というのはなく「一乗寺xx町」となる。一乗寺山は「一乗寺松原町」にある。
- 一乗寺
- 康平6年(1063)上東門院(一条天皇中宮藤原彰子)の御願による創建。天台宗。
- 南北朝動乱以降記録はなく、地名のみが残った。
- 昭和34年(1959)一乗寺薬師堂町(一乗寺集会所(修学院児童館隣))に「一乗寺趾」の碑が建てられた(本当の寺趾かどうかは不明)。
- 京都市遺跡地図台帳には「一乗寺跡は一乗寺燈篭本町にある」と記載されている。
- 近くの仏閣神社
- 詩仙堂
- 寛永18年(1641)石川丈山(重之)がここに山荘を建てて隠棲した。堂内一室の四壁に中国三十六詩仙の像を掲げたことから詩仙堂と呼ばれた。
- 二階の嘯月楼(しょうげつろう)、ししおどし(添水(そうず)と書く)が有名。この2つは丈山の隠れた政治活動と関連あるとの説もある。
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「一乗寺趾」の碑 |
詩仙堂(庭園) |
白川通に立つ中谷菓舗の看板 |
- 近くのグルメ
- 中谷菓舗
- 竹皮に包まれた名物「でっち羊かん」(1本400円、H14現在)。甘さ控えめで郷愁を誘う味。店先で食べさせてくれる。
- 雍州府志での記述
- 一乗寺山
- 叡山の南に在る。『一乗寺』は今は(江戸時代には)亡くなった。
- 『一乗寺』の近くに八大神社があった。
- 東山国有林風致計画での記述
- 一乗寺山
- 修學院山の南にある。古くは『一乗寺』があったと云う。
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一乗寺下り松から見る雪の一乗寺山 |
一乗寺山頂 |
山頂から西側の市街を見る |
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山頂から南へ下りる道(瓜生山へ出る) |
小谷地蔵尊道の道標 |
小谷地蔵尊道一乗寺山への分岐(右の道) |