(東山七越えハイキングコース)

瀋谷(しるたに)越え                (INDEX:索引へ)


逢坂山と阿弥陀ヶ峰を繋ぐ東山七越えのルートです。
ルートとしては貴重ですが、残念ながらほとんどが舗装道です。
古の「滑谷越え」とほぼ同じコースで、「苦集滅道(渋谷越え)」「逢坂越え」の一部を含みます。

区分地点標高
(m)
説  明写  真
始点大津札の辻98浜大津駅または上栄町駅からスタート。京町1丁目交差点に「札の辻跡」の碑(右の写真)がある。

ここから国道161号線を上り、合流してくる国道1号線を進みます。
長等公園から東海道自然歩道を進めば、逢坂山峠まで行けますが、明らかに旧道とは別なのでコースとは見做し難い。
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関蝉丸下社118関蝉丸下社(右の写真)が京阪電車の線路沿いにあります。

この後、旧逢坂山トンネル東口(合流点)、関蝉丸上社など、目につくものが続々と出てきます。
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最高
地点
逢坂山峠204国道1号線から京阪・大谷駅への分岐点に「逢坂山関址碑」(右の写真)が建っている。

この地点が「逢坂越え」とも「大関越え」とも呼ばれた峠にあたる。
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追分100
(標)
旧東海道沿いの蝉丸神社から大谷駅を越えて再び国道1号線に戻る。

「走井」のある月心寺を経て、右に逢坂山を見ながら“国道・高速道路で変わり果てた”道を歩きます。髭茶屋屋敷町あたり、閑栖寺の東(手前)に「京道・伏見道の(追分)道標」(右の写真)が建っている。
ここまで約4.2KM
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醍醐道52この道標では分岐せず京道(西)を進み、現在のJR山科駅を過ぎるあたりで「醍醐道」(南)へ分岐する。

醍醐道(右の写真、現在の地名は「竹ノ街道町」)は今でも僅かに蛇行していて旧街道の雰囲気が残る。
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渋谷醍醐道50しばらく進むと、醍醐道と渋谷道(西へ直角に曲がる)の分岐が現われる(竹鼻地蔵寺南町)。

これで「渋谷道」に入れば、あとは渋谷道をずっと西へ歩いて京五条に出られる(現在もこの道は「渋谷街道(通)」と呼ばれ、よく使われている(自動車に))。
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北花山55ここから渋谷道は最後の登りになるのだが、現在は国道1号線の東山トンネル・花山トンネルなどができて、人が歩くような道ではなくなってしまった。clickすれば大きな画像
渋谷峠145阿弥陀ヶ峰を東側から登るのは難しいので、渋谷道は北側を巻いていたものと思われる。ここが京側の「峠」(現在は花山トンネル)に相当します。現在は国道の大きな交差点になっていて、昔を偲ぶのは難しい。

この部分が「瀋谷(しるたに)」「滑谷(しるたに)」「苦集滅道(くづめぢみち)」とも呼ばれてきた。「苦集滅」は仏教用語であり、いろいろな所で使われている。茶山近くにもその石碑がある。???
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終点馬町47
(標)
渋谷峠の国道を越えた後は、五条通でなく少し南側の渋谷通を歩きます(五条通よりは車の通行量は少なくなる)。

京都女子高・中の北側を経て、市バス「馬道」停留所に出ます。
追分からは約6.2KM。
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