7.安倍仲麿

阿部仲麻呂 上の句順 下の句順 (INDEX)


あまのはら  ふりさけみれは  かすかなる  みかさのやまに  いてしつきかも
天の原 ふりさけみれば 春日なる 三笠の山に いでし月かも
天の原 ふりさけ見れば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも

■友札   あまつ風

■歌について
帰国のチャンスを得て、蘇州江上で望郷の憶いを歌ったもの。天の原とは、一面に広がった空のこと。
■出典
古今集羈旅
■作者略歴
698-770。先祖は不明。717年、吉備真備らと遣唐使として入唐。玄宋皇帝の寵を得て、李白・王維らと親交を結んだ。在唐54年、帰国できぬまま唐で死んだ。安南都護、御史中丞などに任じられる。