8.喜撰法師
上の句順 下の句順 (INDEX)
わかいほは |
みやこのたつみ |
しかそすむ |
よをうちやまと |
ひとはいふなり |
我庵は |
都のたつみ |
しかぞすむ |
世をうぢ山と |
人はいふ也 |
我が庵は |
都の辰巳 |
しかぞ住む |
世をうぢ山と |
人はいふなり |
■友札 我袖は
- ■歌について
- 伝承歌で、掛け言葉の多い機智的な歌。
- ■出典
- 古今集雑下
- ■作者略歴
- 生没年・伝未詳(810の頃か)。宇治山(三室戸の奥)の僧らしい。三室戸の奥には喜撰ヶ岳があり、中腹には喜撰洞もある。六歌仙の一人に数えられている。川柳とお茶で有名な「上喜撰」もこの宇治の地名からきている。
- 【補】
- 喜撰ヶ岳は(一般には)喜撰山と呼ばれています。