46.曽禰好忠

そねの よしただ 上の句順 下の句順 (INDEX)


ゆらのとを  わたるふなひと  かちをたえ  ゆくへもしらぬ  こひのみちかな
由良のとを 渡る舟人 かぢをたえ 行衛もしらぬ 恋のみちかな
由良のとを 渡る舟人 舵をたえ 行方も知らぬ 恋のみちかな

■類似語句  なし

■歌について
由良の迫門は、紀伊の海辺とも京都府由良川ともいわれる。都にいる女を偲んだ歌。
■出典
新古今集恋一
■作者略歴
生没年未詳。寛和の頃(985-986)の人。下級官僚で、丹後掾の伝えがある。歌を好むあまり、仕事は軽率であったらしい。
【補】
曽禰好忠の詠む「由良の迫門」のイメージ(京都府由良川)をこちらに示した。