（東京から引っ越してきた人の作った京都小事典）

御所と御苑 　　　　　　　　　　(INDEX：索引へ)

• 【梅棹事典からの一部引用】
  • 京都の市街のまんなかに広大な緑地がある。それが京都御苑である。市民は単に「御所」とよぶ。・・・御苑のなかには大宮御所、仙洞御所があって、・・・。

• 【私説】
  • 京都御苑とは、正確には、京都御所の外苑のこと。
  • 京都御苑の中に、京都御所、大宮御所、仙洞御所がある。
    
    
  • でも京都の人は、京都御苑、京都御所、大宮御所、仙洞御所をみんなひっくるめて「御所」と呼んでいる。
    • だから京都御所そのものを指すときは、きちんと「京都御所」といわなければいけないようです。
    • 「御所」は広い意味に使われている。
    
    

    京都御所	大宮御所	仙洞御所
    （京都御所内の）「紫宸殿」。儀式に用いる正殿。手前は「右近の橘」。	（大宮御所の）御常御殿「御車寄」。まずはここから。	（仙洞御所の）「醒花亭」（南池越に見る「茶亭」）。

    
    
  • 環境省の管轄している京都御苑はいつでも入れます（市民の散歩場所になっている）が、宮内庁が管轄している京都御所、仙洞御所は桂離宮などと同じように、事前の参観申請が必要になります（ただし京都御所は春秋に参観申請なしに参観できる特別期間が設けられている）。
    • 詳しくは、宮内庁の京都御所を参照してください。
    • 大宮御所（正式には京都大宮御所）は参観できないようです（仙洞御所を参観すれば、その折に大宮御所の外観だけは見ることができます（上の写真））。

京都御苑間ノ町口（京都御苑の南側、丸太町通）	「御苑」「御所」の関係	京都御所東北角（猿が辻）
立札に「京都御苑」とあり、「御苑」部分を管理している「環境省」の名称が見られる。	赤枠が「御苑」、中に３つの「御所」。これを理解していれば、道案内ができます。	「京都御所」の東北角は鬼門とされ、築地塀の角を欠いて日吉山王社の神のお使いの猿を（逃げないよう金網の中に）祀っている。