21.素性法師

そせい 上の句順 下の句順 (INDEX)


いまこむと  いひしはかりに  なかつきの  ありあけのつきを  まちいてつるかな
今こむと いひしばかりに 長月の 有明の月を まちいでつるかな
今来むと 言ひしばかりに 長月の 有明の月を 待ちいでつるかな

■類似語句  有明の月
有明の月
■友札 今はただ
■親族歌人 僧正遍昭の子
■歌について
女の立場で歌ったもの。有明の月は 15日より後の月で、夜更けて後遅く出る。
■出典
古今集恋四
■作者略歴
生没年未詳(平安初期)。俗名良岑玄利。父の意志で出家した。石上の良因院に住す。宇多法皇(890)に歌で愛される。古今集に 36首残す。