33.紀友則

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ひさかたの  ひかりのとけき  はるのひに  しつこころなく  はなのちるらむ
久堅の ひかりのどけき 春の日に しづ心なく 花のちるらむ
久堅の 光のどけき 春の日に しづ心なく 花の散るらむ

■親族歌人  紀貫之の従兄弟

■歌について
わかりやすい歌だが、当時の歌集には撰ばれていない。定家によって再評価された、古今集の代表作。
■出典
古今集春下
■作者略歴
?-907。紀氏は竹内宿禰の子孫。友則は宮内権少輔有朋の子。寛平年中禁中歌合の頃から評価を得て、古今集の撰者になった。土佐掾、大内記などを任ずる。