16.中納言行平

在原行平 上の句順 下の句順 (INDEX)


たちわかれ  いなはのやまの  みねにおふる  まつとしきかは  いまかへりこむ
立別れ いなばの山の 嶺におふる まつとしきかば 今かへりこむ
立別れ 因幡の山の 嶺に生ふる まつとし聞かば 今帰り来む

■親族歌人  在原業平の兄
大江千里の叔父
■歌について
因幡国司として任地に赴くときに詠ったもの。
■出典
古今集離別
■作者略歴
818-893。平城天皇の第三皇子阿保親王の子。実母不詳。経済の才あり、太宰権帥のとき成果を上げ、正三位民部卿にまで上った。勅撰集に11首残す。
【補】
行平の創設した奨学院(元慶5年(881))は石碑が残っている。