100.順徳院
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ももしきや |
ふるきのきはの |
しのふにも |
なをあまりある |
むかしなりけり |
百敷や |
ふるき軒端の |
しのぶにも |
なをあまりある |
むかし成りけり |
百敷や |
古き軒端の |
忍ぶにも |
なをあまりある |
昔成りけり |
■親族歌人 後鳥羽院の子
- ■歌について
- 承久の乱の前の重苦しい雰囲気の中での述懐の歌。百敷とは、多くの石でできた城のことで、御所を指す。
- ■出典
- 続後撰集雑下
- ■作者略歴
- 第84代(1197-1242,在位668-671)。諱は守成。後鳥羽天皇の第三皇子。後鳥羽院に寵愛されて即位。母は修明門院。和歌に明るく、歌学書「八雲御抄」を書いた。承久の乱を興す。佐渡に
20年で崩ず。大原法華堂に蔵す。
- 【補】
- 崇徳院は配流先の佐渡で崩御する前に辞世の和歌を詠んだ。