(東山三十六峰ハイキングコース)
双林寺山−霊山−清水山−清閑寺山−鳥辺山
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東山三十六峰中南部の山を巡るハイキングコースです。一挙に5つの山に登れます。
阿弥陀ヶ峰は近いですが、国道1号線で裂かれているのでコースも分割しました。
- 出発点
- 双林寺山
- 市バス100番、206番など「祇園(石段下)」から歩くのが便利だと思います。
- 円山公園内の円山音楽堂を目指して進みます。音楽堂と東大谷祖廟の間に双林寺があります。今のところここを双林寺山と見做しています。
- コースの説明
- 霊山へ行くには正法寺へ向かいます。「ねねの道」を南へ下って、霊山護国神社・霊山歴史館へ上がって右(南)へ行けば、正法寺に出ます。正法寺参道石段を登って、本堂の脇から山道へ入ります(右の写真)。墓地の奥から回り込むように登れば(黄色のペンキ印があります)、後は山道がしっかりついていて、やがて春畝伊藤公遺詩碑に着きます。その少し先の開けたピークが霊山頂です。
- 霊山を縦走する感じで、そのまま進めば、すぐに東山トレイル19番標識が出てきます。この後は東山トレイルを清水山へ進めば清水山に着きます。ゆったりした道です。清水山頂(三角点)は東山トレイルから東に10m程入った林の中にあります(右の写真は三角点へ入る分岐)。
- 清閑寺山へ行くには東山トレイルをさらに進みます。トレイルが直角に右折する(東へ進む)分岐でトレイルから外れなければならない。この分岐の南側に大きな石塔がある(右の写真。この石塔地点を清閑寺山としている本もあるが、ピークでないので山とは言えない)。この分岐を東の樹林へ入り込む。樹林の中をトラバースするように進むと、右手の谷下に六条天皇陵の柵が見えてくる。柵へ下りないようにトラバースしていくと、左前方(北東)にピークが見えてくる。このピークを登ればそこが清閑寺山頂です。GPSがないとピークへ向かうのは難しいかもしれない(下の略図には青線で示した)。
- 清閑寺山からは清閑寺陵を目指して我武者羅に下ります。陵の柵を見つけ、柵に沿って下ります(境界を示す石標があります)。難航しますが、清閑寺裏の墓地に出ます。墓地を抜けて、清閑寺を通り抜ければ、高倉天皇(後清閑寺)陵前へ出ます。そこから「歌の中山」へ入り、清水寺へ進みます。清水寺の鉄柵門を潜り(無料のようです)、舞台の下を回って、石塔へ進みます(三重塔の南)。そこから西大谷墓地に入れば(右の写真)鳥辺山頂に着きます。
- 西大谷墓地を西へ下りていけば、大谷本廟に出ます。ここは普通の墓参りの気分です。
- コースのポイント
- 霊山は西に向かって開けており、比較的眺望が得られます。
- 清水山、清閑寺山は林の中でまったく眺望はありません。清水山近辺のルートは広くなっているので、この辺で休憩するのがよいでしょう。
- 終着点
- 大谷本廟
- 東大路通の五条坂です。100番、206番バスなどで京都駅へ帰れます。
- 清水寺にも近いので、清水焼の店や、観光用の店も多くあります。
- バリエーション
- 逆コースも問題ないですが、清閑寺山の探索が難しくなります。
- 清水山(三角点)から南稜を下りて、清閑寺山へ向かう方法もあります(下の略図にはこのルートを示した)。三角点から南へ進むとすぐに大きな錆びた鉄塔が出てくる。これを過ぎて(ここまでは緩斜面)、南南東へ急斜面を下る。大きな木のある鞍部に出れば、その先の小さなピークが清閑寺山頂になる。バリエーションルートとしては面白い。
- 清水山から進んだ東山トレイルの直角右折分岐をトレイルどおり右折すれば、「歌の中山」へ入れます。これは難航する清閑寺山をスキップすることになります。さらに清水寺からは、清水坂・五条坂へ直接出られます。これはエスケープルートになります。
- コース略図 (国土地理院の地図)