(東山七越えハイキングコース)

比叡(ひえい)越え                (INDEX:索引へ)


坂本・日吉大社から本坂(東塔本坂)を登って比叡山を越え、雲母坂を下って修学院に出る山道です。
東山七越えの最北ルートで、最も高いところまで登る若干ハードなハイキングになりますが、風景は素晴らしい。
古の「唐櫃越え」の一部を含むコースです。

区分地点標高
(m)
説  明写  真
始点坂本駅152
(標)
京阪石山坂本線「坂本」駅からスタート。

日吉大社を通り過ぎ、ケーブルに乗らないで、根本中堂への山道を登ります。この道は「東塔本坂(本坂)」と呼ばれている。
clickすれば大きな画像
花摘堂脇385花摘堂(伝教大師関連の遺蹟)自体は道から南西へ少し入りこんだ所にある。本坂に面していないのでルートとしてはパスする人が多い。

さらにその奥の花摘ノ峰は標高418m。
clickすれば大きな画像
法然堂606現在の延暦寺会館のすぐ手前、法然が得度したと伝えられる場所に今は法然堂がある。

住職が親切で、我々がお邪魔した折には茶菓のサービスをしていただいた(勿論無料で)。
clickすれば大きな画像
根本中堂670今も昔も比叡山の中心は名前の通り「根本中堂」(国宝)であり、訪れる人が絶えない。

ここまでの道程はそれほど迷うことはない。
clickすれば大きな画像
併合ケーブル比叡駅651本来なら根本中堂からまっすぐ四明岳へ向かえばよいのだが、現在の比叡山頂は観光地の如く拓けてしまっているので「東山越え」に相応しい道程を見つけることはできない。

舗装道ではありますが、比較的人手の少ない舗装道を通って比叡山坂本ケーブル(通称)の終点にあたる「延暦寺駅」に向かうのが適切のようです。
clickすれば大きな画像
最高
地点
比叡山848
(点)
延暦寺駅からは階梯道を登り、バス停「無動寺」のところから四明岳への車道に入ります(この車道が昔の「東山越え」と思われる)。
今の道程としては、車道を少し歩いてからすぐ北へ直登する山道へ入ります(この山道を少し入ったところから車道を撮ったのが右の写真)。

延暦寺高僧の墓地群を抜けて進み、智證上人廟に出ます。この辺はなかなか快適なハイキングルートです。ついでですから比叡山三角点へも登りましょう。
clickすれば大きな画像
ケーブル比叡駅676比叡山三角点からは、四明嶽駐車場・ロープウェイ比叡山頂駅を経て、ケーブル比叡駅へ向かいます。

蛇ヶ池の元スキー場のゲレンデ(右の写真)を左に折れればハイキング道になり、やがてケーブル比叡駅脇に出ます。

ここには東山トレイル74番標識があって、ここから東山トレイルが始まります(東山トレイルの最北端にあたる)。
clickすれば大きな画像
水飲対陣碑365ケーブル比叡駅から白川通に至る道は昔(多分平安時代)から「雲母坂」と呼ばれており、今は「東山トレイル」とも重なっていますので、道程はしっかりしています。

東山トレイル69番標識を「水飲対陣碑」(右の写真)の方へ直進(南西)すれば、東山三十六峰ハイキングコースのルート2「てん子山−修学院山−赤山」に入り、修学院山へ出ます。
clickすれば大きな画像
修学院山
(右の写真)
340写真は修学院山脇にある「修学院離宮(柵内)の最北東端」です。

ここから(右へ下りて)赤山禅院の北側に出る道もありますが、ここは王道を行くで(直進して)雲母坂を下りていきましょう。
clickすれば大きな画像
終点修学院
(白川通)
81
(標)
どんどん下りて行けば「雲母坂」の石碑(右の写真)に出ます。

この後「白川通」まで行けば、市バス5番「修学院離宮道」(北)または「修学院道」(南)停留所に出られます。
clickすれば大きな画像
//////////   バリエーション・ルート(無動寺坂)   //////////
区分地点標高
(m)
説  明写  真
始点松ノ馬場駅103松ノ馬場近くから「無動寺坂」を登って比叡山へ行く道も昔から使われている。

駅から西へ出た県道を左へちょっと下がったところに道標があり(右の写真)、「比叡山無動寺2.0km」とある。
clickすれば大きな画像
紀貫之墓脇441道なりにハイキングをしていくと、紀貫之墓へ向かう道標に出会う(右の写真)。墓自体は道から北西へ700mほど入った所にある。ルートとして寄り道する人は少ない。

ここまでを「不動坂」とも呼んでいる。
clickすれば大きな画像
明王堂573さらに道なりに進むと猪防護の柵があって、その先から「延暦寺無動寺谷」になって、玉照院、大乗院(右の写真)、明王堂と続く。

ここから西へ進むと「青山越え」へ出ること(連結)もできます。
clickすれば大きな画像
併合ケーブル比叡駅651松ノ馬場から明王堂を経て現在のケーブル比叡駅に至る道が「無動寺坂」であり、
「雍州府志」(黒川道祐著)の「唐櫃越(からとうごえ)」にもあたる(唐櫃越は洛西にも記述あり、名前は紛らわしい)。
clickすれば大きな画像