（京都の寺社−今昔−写真比較）

嵯峨釈迦堂 　　　　　　　　　　(INDEX：索引へ)

• 正式名称・宗派：五台山清凉寺／浄土宗
• 開基：平安時代のはじめこの地に嵯峨天皇皇子左大臣源融が別荘棲霞観を造営した。源融の死後寛平８年(896)阿弥陀三尊像を祀り棲霞寺（せいかじ）と改めた。
  寛和２年(986)宋の五台山（一名清凉山）を巡礼した�｢然（ちょうねん）が帰朝して、愛宕山を中国の五台山に見立て持ち帰った国宝釈迦如来立像を安置する寺（釈迦堂）を建立しようとしたが、その願いを達しないまま長和５年(1016)入寂した。その遺志を継いだ弟子盛算が棲霞寺の境内に五台山清凉寺を（同居する形で）建立した。法然も保元元年(1156)念仏開宗探索のため七日間参籠した。
  以降清凉寺が盛んになり、棲霞寺は阿弥陀三尊像（国宝）を残すのみになった。
  清凉寺は東大寺華厳宗であったが、室町時代「融通念仏の道場」となり、享禄３年(1530)円誉が入り十二時念仏を勤修してから浄土宗の寺となった。
• 住所（昭和４０年代の表記）：右京区嵯峨釈迦堂藤ノ木町
  • 交通の便：京都バス６１番など「嵯峨釈迦堂前」下車（徒歩5分）または市バス９３番など「嵯峨小学校前」下車（徒歩10分）
• 特記：釈迦堂を中心とする広壮な境内はいつも静か。堂々とした構えに歴史を感じる。現在でも嵯峨大念仏狂言が行われる。
• 関連する東山三十六峰：なし　　　　公式サイト：清凉寺

建物	昭和４０年代	現在
（撮影年月日）	１９７５−２−１	２００７−９−２９
「釈迦堂」
比較（コメント）	拝観料１００円 境内だけなら拝観料は不要	今も真面目な巡礼者が訪れる 今も変わらない
（撮影年月日）	１９７５−２−１	２００７−９−２９
「仁王門」
比較（コメント）	境内から仁王門を振り返る 地元の子供が遊びに来ている	枝垂桜が植えられて 同じ角度で写真が撮れなくなった

２００４−１１−１３。「仁王門」から広い境内に佇む「釈迦堂」を見る	２０２０−２−１７（右も） 境内から梅越しに「仁王門」を見る	境内西の「多宝塔」 左に紅梅、右に白梅