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■歌について

初瀬長谷寺観音には、恋が実るよう祈る習慣があった。「百人一首」と対になる「百人秀歌」とで、両方に撰ばれていて歌の異なる唯一の例。「百人一首」成立の謎解明の鍵を握る。「百人秀歌」には「山桜　咲きそめしより　久方の　雲居に見ゆる　滝の白糸」とある。

■出典

千載集恋二

■作者略歴

1055ｰ1129。歌の名家に生まれ、判者をよく務める。当時の歌人藤原基俊とは常に争い、仲良くなかった。白河天皇の命で「金葉集」を撰した（大治２年(1127)）。木工頭。