(東京から引っ越してきた人の作った京都小事典)
町屋
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最近町屋が脚光を浴びている。京都の町並みを代表する建造物となっている。
「京都市伝統的景観保全に係る防火上の措置に関する条例」制定(H14年)の成果でもある。
若い人たちが内部をショップやレストランに改造しているケースも多い。内部はともかく外部の景観は保全していきたい。
- 【私説】
- 辞書はあまり正しくない。
- 京都の町中にあって、商人や職人が職住を兼ねている家。
- 現在では、京都になければ「町屋」とは言わない。それほど京都の町屋が全国的に脚光を浴びている。
- 職住兼用であるから、住居部分だけでなく、店や仕事場もある。
- 特徴としては、間口が狭く、奥行きが長い。
- 表戸を開けると「オモテ」と呼ばれる接客空間がある。
- その脇の土間(通り庭)を抜けると中戸(または暖簾)があって、その奥が住居空間になっている。
- さらに、坪庭、「おくどさん」と呼ばれる竈(かまど)、井戸があったりする。
- 通りからは、出窓格子、虫籠窓(むしこまど)、駒寄せなどが見られる。
- 内部を見ることができる「文化財・歴史的意匠建造物町屋」には次のようなものがある。
- キンシ正宗堀野記念館、四条京町屋。
- 要事前予約:川崎家、吉田家(京都生活工藝館)、秦家。
- 特別公開時のみ:杉本家。
- 京都市も「伝統的景観保全に係る防火上の措置に関する条例」を制定する(H14年)などして、町屋の再生に努めている。
- すなわち、新築のときは隣の家と1m以上空けないといけないというのが建築基準であるが、きちんとした防火・消火設備を備えることで、昔ながらの町屋並びを認めるようにした。
- 若い人たちが内部をショップやカフェ・レストランに改造しているケースも多い。内部はともかく少なくとも外部の景観は保全していきたい。
- 町屋を借りたい人には町屋倶楽部などが支援してくれる。