(東京から引っ越してきた人の作った京都小事典)

「京都百名山」と“お薦め立ち寄り”


「京都百名山」登頂時に“訪れたい温泉”について「京都百名山」と“温泉”にまとめたので

併せて、「京都百名山」登頂時に“立ち寄りたい場所”についてもまとめようと考えた。
まだまだ中途半端なきらいがするが、逐次充実させていきたい。

分 類 山  域 山   名 立ち寄り場所 説    明 写真
酒蔵 丹後 金剛童子山 吉岡酒造 「溝谷」バス停から登山口「等楽寺」へ向かう途中、正にその道筋で「杉玉」を吊るしている。吉野山 大吟醸を作っている。HPには「寛正年間(1460)創業、金剛童子山からの湧き水」とある。
グルメ 丹後 高山 蕎麦「歌仙」 下山口の「小野小町公園」、山近く“唐突に”古民家で営業している。山の中で思いがけず“いい蕎麦屋”に巡り合えた感がある。残念ながら現在は閉店した模様(さもありなん、山中過ぎて流石にお客が来ないか)。
西国札所 丹後 鼓ヶ岳 西国第二十八番札所「成相寺」 正に「鼓ヶ岳」の登山口にあり、必然的に参詣することになる。写真は1998年に復元された五重塔(遠くに天橋立の宮津湾が見える)。
史蹟 丹後 大江山 元伊勢内宮皇大神社 伊勢神宮より54年前に建立されたと伝えられる「格式高い神社」。伊勢神宮の生い立ちは難しい。写真は北近畿タンゴ鉄道(KTR)から遠望したもの(少し霞んでいる)。
グルメ 丹後 江笠山 蕎麦「鬼そば屋」 登山口「仏谷バス停」前(与謝トンネル手前)、「与謝峠のそば屋」として江戸時代から営業している(現在は六代目)。江戸時代を髣髴させる鬼そば(殻を挽き込む短い蕎麦切り)が味わえる。
西国札所 若狭越 青葉山 西国第二十九番札所「松尾寺」 ここも正に「青葉山」の登山口にあり、必然的に参詣することになる。写真は登山口に続く「本堂」右脇(このときは「八重桜」も満開を過ぎつつあった)。
グルメ 若狭越 君尾山・弥仙山 蕎麦「四百年家」 (両)山の下山口から「綾部」駅へ向かう途中、「八津合」で下車する。山中の立派な民家で“ストイック”に「蒸し蕎麦」を作っている。自分の店を開くために、結局ここに落ち着いた(客が来るのか心配)。
グルメ 若狭越 長老ヶ岳・奥山 蕎麦座「延」(えん) (両)山の下山口「大迫」から5分程北へ歩いたところで営業している。田舎の親戚の家で食事をしている気分になる(ほど長閑)。当ても良い。ここも客が来るのか心配だ。心配通り「閉店」したようです。
酒蔵 口丹波 小和田山 秋鹿酒造 下山してから京都方面ではなく、国道477号で大阪へ向かう。「歌垣小学校」近く(倉垣)で「今や全国銘柄」になった秋鹿を作っている。大阪の名山「歌垣山」の登山口にもなっている。
グルメ 北山 大悲山 摘み草料理「美山荘」 「大悲山」の下山口にあり、位置的にはすぐ立ち寄れるがミシュランの星が輝く名店なので、財布に充分余裕があるときに立ち寄りたい(できれば宿泊も)。写真は寺谷川沿いの宿泊棟。
史蹟 北山 雲取山 勢龍天満宮 「雲取山」下山路、灰屋川沿い「芹生」にある。歌舞伎や人形浄瑠璃で演じられる菅原伝授手習鑑 第四段 寺子屋の段の舞台となった地、と伝えられる(こんな山奥に?、真偽のほどはきちんと調べたい)。
酒蔵 北山 飯森山・鴨瀬芦谷山 羽田酒造 (両)山の下山口「周山」から5分程北へ歩いたところで地ビール「周山街道」を作っている。英国風「アンバー」、バイエルン風「ヴァイツェン」、ケルン風「ケルシュ」などが喉越し良く飲める(要予約)。
グルメ 北山 桟敷ヶ岳・岩屋山 洛雲荘 (両)山の下山口「雲ヶ畑出合」、岩屋川と祖父谷川が分かれる地点で営業している高級料理店。元宮内省御用達京都御猟場の関係でここにできたと言われている。
史蹟 北山 牛松山 丹波国分寺阯 下山後「千代川」駅へ向かう途中、丹波国分寺跡に立ち寄りたい。この一帯が「古代丹波国」(「丹波」という言葉は難しい)の中心であったことが実感できる。
グルメ 北山 小倉山 あゆよろし「平野屋」 下山口に「鳥居本」を選べば、「嵯峨野鳥居本伝統的建造物群保存地区」に出られる。この地域に鮎で有名な「あゆよろし 平野屋」(江戸時代の茶店を髣髴させる)がある。鮎以外も季節の料理を楽しまさせてくれる。
グルメ 東山 瓜生山 蕎麦「藤芳」 下山口に近い北白川沿いで営業している。昼夜の休みが無いので、メニューに無い「蕎麦がき」を当てにゆっくり下山後の「蕎麦酒」を楽しめる。桜の時期はなおのんびりできる(写真は店の前の桜)。
西国札所 東山 清水山 西国第十六番札所「清水寺」 「東山トレイル」から西へ下りれば「清水寺」に参詣できる。京都府にはこの他も西国札所はある。写真は西門と三重塔(ともに重要文化財)。
西国札所 東山 醍醐山 西国第十一番札所「上醍醐」 山頂は「上醍醐」にあるので“わざわざ立ち寄る”と言う必要はない(「上醍醐」の寺域が不明確なので、厳密には“すぐ近くにある”ことになる)。写真は所謂「醍醐寺」(下醍醐)の金堂(国宝)。
グルメ 東山 仏徳山 蕎麦「酒蕎麦」(しゅばく) 下山口「京阪宇治」駅から、宇治川東岸を5分程下ったところで営業している。酒の当てが少ないが、蕎麦の前には酒と思っている私には名前がズバリなのでなんとなく立ち寄っている。
植物 西山 小塩山 「N谷」「炭の谷」のカタクリ 山頂近くの「N谷」、「炭の谷」にはカタクリが群生している。山地に群生する可憐な花で、平地ではなかなかお目にかかれないので、4月中旬位を狙って登山し、是非立ち寄りたい。
史蹟 南山城 三上山 山城国分寺跡 下山後「海住山寺」を経て「加茂」駅へ向かう途中恭仁京跡(山城国分寺跡)に立ち寄りたい。平城京時代の都の変遷が偲ばれる。