（東京から引っ越してきた人の作った京都小事典）

由良川 　　　　　　　　　　(INDEX：索引へ)

• 由良川（国土地理院）
  • 由良川は、その源を京都・滋賀・福井の府県境三国岳に発し、北桑田の山間部を流れ、高屋川、上林川等を合わせ綾部を貫流し、さらに福知山に出て土師川を合わせ、北流して舞鶴市及び宮津市において日本海に注ぐ、幹川流路延長146km、流域面積1880km2の一級河川です
  • と述べている。

「由良川」の勾配（国土地理院資料から）

• 由良川の源流（探し）
  • 国土地理院は「３府県境の三国岳」と言い切っている。
    • 「三国岳」には同名の山が多く、私のHPでは「上述の山は021三国峠(776m)」で統一している。
    • （源流探しは難しいが）由良川の源流は、下の「全域地図」の「赤色丸」で示したところにある。標高はおよそ「680m」。
    • 登山地図には「枕谷」と書かれている。
  • しかしもう一方、鯖街道（根来峠越えのバリエーションルート）になっている「杉尾峠」からの谷（「杉尾谷」とか「上谷」とか呼ばれる）も「もう一つの源流」と言えなくもない。
    • 下の「全域地図」では「黄色丸」で示した。標高はおよそ「695m」。
    • こちらの方が「流れも長く、標高も高い」。
    • こちらの源流は「モンドリ谷」「コロベ谷」「桝上谷」「岩谷」「アン谷」「キエ谷」「ウツロ谷」「野田畑谷」「サワ谷」など多くの沢を集めている。
  • まあ（三国峠・杉尾峠）「どちらとも決め難い」。

京都百名山「021三国峠」(776m)の山姿	同左山頂（の三角点）
滋賀県側の「朽木生杉」から見た山姿	私の影が映っている区画が「京都府」

• 由良川のポイント
  1. 中山神社
     • 「三国峠」からの源流と「杉尾峠」からの源流が合流するあたり。
  2. 京大演習林事務所（現在は「京都大学フィールド科学教育センター芦生研究林」と言う。最下部の図を参照）
  3. 上江和（八ヶ峰登山口）
  4. 北（茅葺の里入口）
     • バス停「北」で下車すれば茅葺の里で有名な北村がすぐ。この地も由良川河岸。
  5. 安掛（ホサビ山登山口）
  6. 大野ダム（和知富士山麓）
     • 「由良川」で一番大きなダム。

     3.南丹市営バス「上江和バス停」	4.同「北バス停」	5.安掛にある「正覚寺」
     上江和のすぐ下流に京都百名山「020八ヶ峰」（800m）の登山口「知見口」がある	バス停の内壁に掲載してあった「中」にある「料理旅館」の案内図。現在地が「かやぶき集落」	京都百名山「038ホサビ山」（750m）の登山口にあたる。寺の前を「由良川」が流れる

  7. 和知（道の駅）
  8. 綾部（丹波大橋）
  9. 福知山（新音無瀬橋）

     7.道の駅「和知」	8.JR山陰本線に沿う「由良川」（綾部付近）	9.福知山市内を流れる「由良川」
     道の駅に架かっていた「和知の案内図」。すぐそばの由良川でいろいろな遊びができます	山陰本線の「車窓」から「由良川」を見ることができます	「新音無瀬橋」から「由良川」越しに福知山城を望んだ（つもりだったのですが、ピンボケですいますん）

• 由良川に合流する川
  • 「上江和」まではあちこちの沢を集めている。これが「由良川の本領」。沢以外では
    • 佐々里川（京大演習林事務所の少し下流で合流）
  • 以降（大きな川だけを拾うと）
    • 知見谷川（中（北村の近く）で合流）
    • 河内谷川（同上）
    • 深見川（安掛で合流）
    • 棚野川（静原で合流）
    • 肱谷川・音海谷川（大野ダムで合流）
    • 上和知川（大迫（京都百名山「025和知富士」（675m））で合流）
    • 大簾川（JR立木駅近くで合流、以下略）

由良川河口
「由良川」は大きな川となって最終的には「粟田湾」に注ぎます。写真は京都百名山「008由良ヶ岳」（640m）山頂から	河口に架かる「由良川橋梁」（左の写真に見える）をKTRが渡る時、正面に「由良ヶ岳」が見える

• 私なりにまとめると
  1. 中央分水嶺の北部を流れる大きな川。
  2. 源流域は京大演習林 芦生。
  3. その後、山間を盛んに蛇行しながら進み、「綾部」「福知山」の大盆地を潤す。
  • これをまとめると、下図のようになる。

「由良川」全域地図 黄色丸＝（源流）杉尾峠 赤色丸＝（源流）三国峠 赤ピン（由良川上流から順に） 　1.源流合流点（中山神社） 　2.京大演習林事務所 　3.上江和（八ヶ峰登山口） 　4.北（美山かやぶきの里） 　5.安掛（ホサビ山登山口） 　6.大野ダム（和知富士山麓） 　7.和知（道の駅） 　8.綾部（丹波大橋） 　9.福知山（新音無瀬橋） 緑色細線＝中央分水嶺

（通称）芦生演習林（京都大学フィールド科学教育センター芦生研究林）の範囲
	（京都大学資料から） 申請ボックス＝演習林事務所あたり（上図の赤ピン） 由良川（上図の赤ピンの）上流域＝演習林の内側（ということになる）