神明山
(INDEX)
独断評価 | 発見難易度 | 登頂体力度 | 頂上眺望度 | 山行愉悦度 | 総合評価 |
5点満点 | ★★★ | ★★★ | ★★ | ★★★★★ | 3.6 |
- 山頂の特定(地図)
- 東山トレイル「標識36番」の少し北に「電子基準点付属標」(京都市建設局 精密基準点)が埋設されている。この地点を山頂と見做すのがよさそう。定義に基づき標高点の標高218mを採用。
- 標高については不明な点が多い。
- 実際の地形を見ると「電子基準点付属標」より、5mほど北の地点の方が若干高い(下の写真参照)。
- 数値地図ははるかに低く、210m(8m差)しかない。
- このように標高点の標高に比べて数値地図の標高が極めて低くなっている山は、この他に阿弥陀ヶ峰、稲荷山の2山(合計3山)。数値地図の性格上このようなことは起こりうるが、これほど差があるのはなにかおかしい。
- 山頂での眺望はないが、「標識36番」あたりは南に、さらに南の「山上伊勢神宮遥拝所」は東に開けている。
- 登頂記録
- H15-3-8、山頂探索を目的に登頂。結果として山頂は東山トレイルの中にあったので、H06-12-10にも登っていたことになる。
- 「登山ルート」どおり登った。登頂後東山トレイルをさらに進みトレイルが大文字へ右折するところ(標識37番)を真っ直ぐ進めば、これもよく整備された山道になり、途中「笠狭之御ア舊跡」の石碑を経て、日向大神宮・南禅寺の分岐から日向大神宮へ降りた。
- したがって日向大神宮内宮の左山道へ入り「天の岩戸」を経て、大日山墓地を左手下に見ながら登ることもできることになる。
- どちらから登っても日向大神宮へ戻ることができ道も整備されていて気持ちが良い。
- 神明山
- 一言で言えば日向大神宮の背後にある山と言うことができる。
- 如意ヶ岳・華頂山の間では、南禅寺山とこの神明山が大きく見える。
- 大日山に“大”が付いているためか、神明山を大日山と間違えて呼ぶ人がいるが、遠くから見れば間違えようもなく神明山の方が大きい。
- 天智天皇が行幸した折「日の山」と名付けたことから「日ノ山(日御山)」とも呼ばれている。ルートには「日御山」の石標が埋められている。
- 山頂は「日ノ岡夷谷町」「御陵封ジ山町」「御陵黒岩」の境にある。
- 日向大神宮(ひむかいだいじんぐう)
- 第23代顕宗天皇の御代(485-487)に筑紫日向の高千穂の峰の神蹟を移して(=天照大御神らを勧請して)創建されたと伝えられる。清和天皇から「日向宮」の勅額を賜った。
- 内宮・外宮を持ち伊勢神宮と同じ「神明造」で「京のお伊勢さん」の別名もある。
- 「開運厄よけの神」が祀られていることから「天の岩戸くぐり」の日向大神宮と言われている。住所は「山科区日ノ岡一切経谷町」。
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内宮左の山道から見る日向大神宮の内宮 |
日向大神宮に上がる石段 |
同左(紅葉の頃はこんなもの) |
- 雍州府志での記述
- 下粟田山
- 下粟田の上に在る(注:東岩倉山と同じ)。清和天皇の時、天照太神影向の地。一時中絶していたが、近世(江戸時代のこと)この山の下に、野呂左衛門宗光が内外宮を再興した。これにより、山を「日の山」あるいは「神明山」と称す。
- 東山国有林風致計画での記述
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南禅寺三門裏手から見る神明山 |
「日御山」石標と東山トレイル「標識36番」 |
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「電子基準点付属標」の北5m地点 |
山頂に埋設の「電子基準点付属標」 |