1.天智天皇
てんぢ 上の句順 下の句順
(INDEX)
あきのたの |
かりほのいほの |
とまをあらみ |
わかころもては |
つゆにぬれつ |
秋の田の |
かりほの庵の |
とまをあらみ |
わがころもでは |
露にぬれつゝ |
秋の田の |
仮り盧の庵の |
苫を荒み |
我が衣手は |
露に濡れつゝ |
- ■歌について
- 農民の辛苦を思いやられた歌。衣手は、袖のこと。後選集以来の伝統を踏まえて、第一首に選ばれた。
- ■出典
- 後撰集秋中
- ■作者略歴
- 第38代(626-671,在位668-671)。舒明天皇と皇極天皇の間の子。葛城皇子、中大兄皇子と呼ばれた。大化改新、近江遷都、で有名。水時計を日本(近江)で最初に作った。
- 【補】
- 陵は京都山科にある。
- 春秋の争いの議論は、天智天皇のご下問から始まった。
- 神明山は天智天皇が行幸したことで日御山とも呼ばれるようになった。