(東京から引っ越してきた人の作った京都小事典)
京都の仏像
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奈良には負けるが、京都にも「仏像」は多い。そこで国宝に指定されている仏像について整理した。
- 整理にあたって、いろいろ注意が必要。
- 「国宝の指定」はしばしば変わる(一般的には増える)。
- 京都では「令和元年(2019)7月23日」『安祥寺 木造五智如来坐像』が追加になった。
- 整理したのは「令和2年(2020)7月31日」現在である(多分この後メンテナンスしない、あしからず)。
- 早速令和2年(2020)に「法金剛院の阿弥陀如来坐像」が国宝に指定されました。
- 「仏像の数」はどう数えるのか。脇侍仏は本尊仏と一体か、風神・雷神は一体か、など難しい。
- 「文化庁」の登録したままを「数」としてカウントする。風神・雷神は2体で一点。「仏像の名称」も登録された名称をそのまま採用した(いくつか異論はあるが)。
- 「仏像の写真」は撮れないので、写真なしで整理すると次のようになる(表の個別の説明は、表の下で)。
- 結果、41点、所有する寺は19寺。
- 「多く所有する寺」順(同数の場合は、原則「文化庁(は「所有者」と呼んでいる)の並び」に準じた)、寺の中では「国宝指定年月日の古い」順、に並べた(深い意味はない)。
- 「拝観」の欄(列)は私が整理しました。
- これも結構頻繁に変更するのであてにしないでください。
- 特別拝観の日は(結構)でたらめ(年によって異なる)だし、貸し出しも(結構)頻繁に行う。時には突如「拝観休止」にすることもある。
- 「国立博物館」に寄託されている仏像もあります。その場合、原則「博物館」で展示されます。偶に「元のお寺に『里帰り』する」こともあります。
- 浄瑠璃寺の「四天王」の内、「広目天」は東京、「多聞天」は京都国立博物館に寄託されています。
- 安全保管のため、これからも「寄託は増える」でしょう。
- 東京からお出かけの場合は、事前に確認することをお薦めします。
- 「分かり難い仏像名」の場合は、私が【】で補足しました(文化庁の登録名でなくなりますが)。
- 「広隆寺 木造弥勒菩薩半跏像」は同姓同名が2点あるので、通称を【】で追記した、など。
- 「分かり難いお寺」は次のとおり。
- 「妙法院」は、(通称)千体千手観音立像、風神・雷神像を所有していますが、拝観できる(安置されている)のは「蓮華王院=三十三間堂」です。
- 「法性寺」は、伏見(JR奈良線東福寺駅)です。百人一首の藤原忠通で「法性寺」はよく耳にします。
- 「宝菩提院」は、大原野「願徳寺」です。強いて言えば花の寺の近くです。
- 「蟹満寺」は、木津川市(JR奈良線棚倉駅)です。釈迦如来は飛鳥時代後期の作とも(京都にはあるが、平安京以前の寺)。
- 「観音寺」は、京田辺市、同志社大学(田辺キャンパス)の近くです。十一面観音像は奈良時代の作(蟹満寺と同様)。
- 「天野山金剛寺」は大阪府河内長野市(光明池との間と言った方がよいか、結構「山の中」です(ただしバス便はある))。
- なのに「なぜ京都」なのか。「大日如来坐像」が「京都国立博物館」に寄託されているから。結果、京都で拝観できる。
- 因みに、「不動降三世明王坐像」は「奈良国立博物館」に寄託されています。
- 「安祥寺」は、山科区安朱の毘沙門堂の近くです。でも「五智如来坐像」は「京都国立博物館」に寄託されています。最も最近の国宝指定です。
- まったく写真が無いのも寂しいので、仏像の安置されている建物の写真を2つだけ。
平等院 | 浄瑠璃寺 |
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鳳凰堂の中に「阿弥陀如来坐像(定朝作の丈六)」 | 池越しの本堂の中に「阿弥陀如来坐像(九体)」 | 展覧会パンフレットから |