13.陽成院
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つくはねの |
みねよりおつる |
みなのかわ |
こひそつもりて |
ふちとなりぬる |
つくばねの |
峰より落る |
みなの川 |
こひぞつもりて |
淵となりぬる |
筑波嶺の |
峰より落る |
みなの川 |
恋ぞ積もりて |
淵となりぬる |
■親族歌人 元良親王の父
- ■歌について
- 光孝天皇の皇女綏子内親王への恋の思いを訴えた歌。元良親王の父であるために、百人一首に入ったと思われる。
- ■出典
- 後選集恋三
- ■作者略歴
- 第57代(868-949,在位876-884)。清和天皇の第一皇子。9歳で即位したが、脳病のためか、藤原基経の陰謀のためか、わずか
8年で、光孝天皇に譲位した。しかしその後、長生きし
82歳まで生きた。乱暴が多かったと言われる。
- 【補】
- 陽成天皇は染殿で生まれた。
- 最近の研究で「譲位の原因」は(あろうことか)「天皇の近侍を殿上で陽成が殴殺した」ことによることで確定しつつある。
- 陽成天皇は上皇になって「院御所」として陽成院を建て、長い院生活の前半をここで過ごした。後半は冷泉院で過ごした。
- 陵は京都神楽岡にある。
- 陽成天皇の子孫で臣籍降下した人物についてはこちらにまとめた。