■豆知識: 星の明るさ
星の明るさは1等級違うごとに、約2.5倍違う。
星の明るさは、測定ずみの北極星野の標準星を基準に、決められる。
肉眼で見えるのは通常6等星までで、全天に約6000個ある。
木星は-2等星、金星は-4等星、満月は-14.5等星、太陽は-27等星。
星の本当の明るさは、この等級とは異なる。地球からの距離が利く。
地球から32.6光年の距離にしたときの明るさを絶対等級という。
絶対等級では、北極星は-5等、シリウスは1.4等となる。
■豆知識: 1等星
全天に1等星は20個ある。最も明るいのは-1.5等星の大犬座のシリウス。
1等星を2つ持つ星座は、オリオン、ケンタウルス、南十字の3つ。
■豆知識: 星座
今日の星座の基本となっているのは、プトレマイオスの48星座である。
その後、天文学者が勝手に星座を決めたので、一時は109個にもなった。
1930年の国際天文学連合で、全天を88星座に区分した。
すべての星は必ずいずれかの星座に属する。
星座の正式名はラテン語、星には明るい順にギリシア小文字があてられる。
■豆知識: 黄道星座
太陽の見せかけの通り道を黄道、黄道を含む星座を黄道星座という。
黄道星座は12個。オヒツジ、オウシ、フタゴ、カニ、シシ、オトメ、テンビン、サソリ、イテ、ヤギ、ミズガメ、ウオ。
■豆知識: 星の色
星の色は、星の表面の温度の違いを表わしている。
星の色は温度の順に、青(50k゚)、白(9k゚)、黄(5k゚)、橙(4k゚)、赤(3k゚)
星の色は、星の年令とも関係があり、青、黄、赤の順に若い。
■豆知識: 天体物体
「ブラックホール」は、ものすごい引力のため光も出ない。
「電波天体」とは、超新星の残骸らしく、強い電波を出している。
「新星」(例:冠座)とは、暗い星が爆発して、数日間、増光する現象のこと。
星の爆発で特に大きいものを、超新星といい、水素爆弾の兆x兆倍である
「球状星団」は、恒星が数千個から数十万個も球状に密集したもの。
星の爆発の痕を示す星雲は、惑星のように見え、「惑星状星雲」と呼ばれる。
銀河系の外側にある星雲を、銀河系外星雲とか、小宇宙、島星雲と言う。
「散光星雲」はガス星雲とも言われ、星が生まれようとしている。
小孤座のアレイ状星雲は、年老いた星がガスを吹き出したもの。
「散開星団」(例:船尾座)は、恒星が数十個から数百個不規則に集まったもの。
「すばる」も星団(プレヤデス星団)である。
プレヤデスは5000万才の若い星の集りで、青白いガスに包まれている。
■豆知識: 天体物体(銀河)
銀河は集団をなして分布する。小を銀河群、大を銀河団という。
銀河系外星雲の内、最も近いのが、M31=アンドロメダ銀河である。
大マゼラン雲(水蛇座)は、1519年に大航海者マゼランによって発見された不規則形銀河。
夏の星座は、太陽系から見て銀河系の中心方向にある。そのため遠くの星
が重なりあって、明るい天の川となって見える。
我々の銀河系も自転していて、その周期は約2億年である。
銀河は形状によって、楕円、レンズ状、渦巻、棒渦巻、不規則(例:巨嘴鳥座)に
分けられる。
■豆知識: 星(その他)
年とった赤い巨人星(例:鯨座)には、大きさを変えるものが多い。
牛飼座のアルクツルスは毎秒125Kmで動いている。このような星座は形を変える。
星の一生の長さは、その星の生まれた時の重さによって決まる。重い星の方が短い。
星は年とると膨らんで、最後には爆発してガスになる。
変光星(例:兎座)とは、光度を変える星で、食、脈動、爆発変光星に大別される。
食変光星(例:ペルセウス座)は、明るい星の周りを暗い星が回るために、光度が変わる。
星がまたたくのは、地球の大気の濃さにムラがあるためである。
二重星には、見かけの二重星と、引力を及ぼしあっている連星とがある。
大熊座の二重星は、見かけの二重星である。
馭者座のε星の周りには、太陽の2300倍もある暗黒星が回っている。
アルタイル(鷲座)は猛烈に自転していて、平べったくなっている。
スピカ(乙女座)も猛スピードで自転しているため、平べったくなっている。
白鳥座の61番星は地球から「距離が測られた最初の恒星」である。
地球は約25,800年の周期で首ふり運動をしているため、北極星は交代する。