（東京から引っ越してきた人の作った京都小事典）

消えた“味の名店” 　　　　　　　　　　(INDEX：索引へ)

残念度	店の名前	名物	店の評価、特徴、印象	消える前の所在	閉店時期	最終訪問
★★★★★	盛京亭	チャーハン （別名：かやくごはん）	京都中華の二大系譜として、２代目上田隆雄さんが味を引き継いでいた名店。在京中は頻繁にお世話に	東山区祇園町北側	２０２２年５月閉店	２０１７年１２月
★★★★★	グリル寿	ビーフてりやき	大丸社長故下村正太郎氏のお抱えコック（宮本鉄二氏）が腕を揮っていた名店	中京区丸太町通烏丸西入ル北側	※	１９７４年８月
★★★★★	竹富	ライスカレー 洋食弁当	昔懐かしい味が忘れ難い 名前どおり「竹屋町富小路」の町屋で営業	中京区竹屋町通富小路東入ル北側	２００７年１２月閉店	２００３年１１月
★★★★	ルレ・オカザキ	ヨーロッパ・ディナー	ヨーロッパ帰りのシェフ（パリで金賞）の作る本場直伝の味が楽しめた	左京区東山通二条東入ル北側	※（今は「細見美術館」が建つ）	１９７５年１０月
★★★★	美よし	おはぎ 丸餅	京都の人が日常的に食べる庶民的な“美味”和菓子 我家の正月餅はここで調達していたのに	左京区二条通新車屋町西入ル北側	２０１４年５月閉店（今は 「双鳩堂」が営業）	２０１３年１２月
★★★	コロナ	洋食 サンドウィッチ	卵４個で作る「玉子サンド」（５００円）が絶品。９０歳超の老コック（原昌二氏）が一人で腕を揮っていた	下京区西木屋町四条下ル東側	２０１２年２月閉店	２０１１年８月
★★★	きた村	割烹酒場 もち料理	嘗ては「美人三姉妹」が切り盛りする「木屋町の飲み処」で、４０年来のお付き合いがあったのですが	下京区木屋町通仏光寺上ル	２０１９年１０月閉店	２０１６年７月
★★★	菖蒲園	賀茂なす料理	「加茂なす会席」という珍しい料理を食べてみたかった	北区上賀茂神社鳥居前	１９９０年代前半まではあった模様	＊＊＊
★★★	中井冷菓製作所	アイスキャンデー	老夫婦が店を切り盛りしていた たしか１本４００円と記憶	左京区丸太町通東大路西入ル北側	店はあるが 営業していない	−−−
★★★	下河原 阿月	椿餅	「三笠」（≒どら焼き）と共に「椿餅」が絶品だった 「京阿月」とは無関係（京阿月が「阿月」の名を流用したか）	東山区下河原通安井下ル西側	２０１１年５月閉店 営業６２年間	１９７１年３月
★★★	グリル フルヤ	チキン・チャプスイ	池波正太郎「むかしの味」に紹介されている コックは古屋美義氏	左京区田中東樋ノ口53	１９８６年閉店	＊＊＊
★★★	たんぽぽ	コーヒー	おばあさん一人で切り盛りしている“昭和文化財級”の喫茶店	東山区祇園町南側570	２０１２年頃閉店 ２０１８年取り壊し	＊＊＊
★★	壺庵	禅料理	南禅寺北門脇の正的院でやっていた 月替わりで季節の御飯が食べられた	左京区南禅寺福地町86-16	※正的院は今も同じ 場所にあるが非公開	１９７０年代 （記憶曖昧）
★★	十一屋	鯰料理	珍しい鯰料理が食べられた 若狭街道沿いの格調高い店だった	左京区山端川端町27	２００６年５月閉店	＊＊＊
★★	金平	タンシチュー	和風の店構えで洋食を提供 カウンターで食べるのが楽しみだった	上京区河原町通丸太町東入ル駒之町	２００５年（７月か）閉店	２００３年４月
★★	白雲	鳳舞系中華料理	入店した途端「鳳舞系」とわかる店構え 老夫婦２人で頑張っておられたのですが	上京区北大路通下鴨西東入ル	２０１７年１１月から休業 （多分そのまま閉店）	２０１１年９月
★★	井上佃煮店	佃煮	錦市場へ出掛けたら「必ず立ち寄っていた佃煮店」 「おせち」作りにも欠かせなかった	中京区錦市場堺町東入ル	２０１９年１２月閉店	２０１７年１２月
★★	茶洛	わらび餅	「京都で一番美味しいわらび餅」屋だと思っていたのに、残念です	上京区今出川通大宮西入ル	２０２０年１２月閉店	２０１７年４月
★	甘党茶房 染井	白玉宇治金時（氷） ぜんざい	品のいいおばあさんと娘さんが「金土」の２日／週営業 梨木神社「染井」の水を使った“京都一なごみ”系の名店	上京区梨木通今出川下ル東側	２０１２年７月 ２０１５年４月取壊	２００８年６月
★	グリル とみなが	照り焼きステーキ ハンバーグ	町はずれにあった昔ながらの店 高級洋食から家庭料理まで楽しめたという	左京区下鴨本通北大路下ル西側	２００５年頃か 建物はまだ残っている	＊＊＊
★	和菓子 源水	ときわ木（羊羹の上に 小豆の菓子）	文政８年(1825)創業の老舗 半生の「ときわ木」はこの店だけだった	中京区油小路通二条下ル	２０１８年３月閉店	２０１６年１１月
★	京屋	串カツ	本当はコロッケ屋（串カツは１本４０円） 自宅会食用に、串カツを５０本ほど持ち帰った	東山区泉涌寺雀ケ森町	２０１９年３月閉店	２０１１年８月
★	じん六	蕎麦	開店直後の頃は「初々しくて」蕎麦も美味かった ご主人が急逝したため（後継者問題ではなく）閉店	北山通北山大橋東入ル	２０２３年１月閉店	２００９年５月
★	常盤	うどん	京都らしい「本当に腰の無いうどん」を出す店だった 「ハイカラうどん」「おあげカレーうどん」が懐かしい	東山区新橋通東入ル	２０１９年10 月閉店	２０１７年９月
★	菊水堂 望月本舗	望月（今川焼 のような焼き菓子）	明治元年から続いていた老舗 ここでしか食べられない和菓子を焼いていた	中京区木屋町通三条小橋北詰	２００６年５月閉店	＊＊＊



• （ＨＰ掲載の“おかげ”）“消えた”名店のご家族の方からご丁寧に連絡いただきまして「当時の思い出、閉店の経緯、お弟子さんやその後の状況」などいろいろと教えていただいています。インターネット社会も捨てたものではないですね。
  
  
• 【凡例】
  • 残念度
    • 消えてしまった残念さの程度を示す（個人的な評価）。
    • 一応５段階とした。
  • 名物
    • 是非食べたい（食べたかった）メニュ（個人的な評価）。
  • 閉店時期
    • ※：時期は明確でない、２００１年私が東京から引っ越し時にはもう無かったという印
  • 最終訪問
    • ＊＊＊：一度も訪れることなく閉店されてしまった
    • −−−：まだ訪れていない、しかし営業していない可能性が大きい
  
  
• 【池波正太郎】（対象：京都のみ）
  • 「むかしの味」から
    • 初音（うどんや、祇園石段傍）
      • 閉店（時期不明）
    • 盛京亭（中華料理、京都市東山区祇園町北側）
      • 代替わりして、今も名店として立派に営業している。でも「そろそろやめたい」と言っていたが、本当に令和４年(2022)５月閉業した
    • 松鮨
      • 蛸薬師柳馬場に引っ越し、寄る年波には勝てず平成２９年(2017)閉業した
  • 「散歩のとき何か食べたくなって」から
    • 今のところ、閉店・移動はない