(東京から引っ越してきた人の作った京都小事典)
生菓子
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幸福堂「あんころ餅」 | 茶席(濃茶)で出る「生菓子」 |
「あんころ餅」は餡を葛で包んで蒸している。分類は難しい。真夏の生菓子。 | (このときは「中間茶」だったので)生菓子と干菓子の両方が出た。 |
餅物(他に、団子(例:みたらし団子)、ちまき(例:道喜粽)なども) | |
出町ふたば(河原町通今出川上ル) | 今西軒(烏丸通五条西入ル−一筋目下ル) |
餅は季節の和菓子に多く出てくる。その中から選んだのは庶民の味方豆餅。いつも行列。 | 赤飯もおはぎも「餅物」。美よしなき後、おはぎはここしかない。 |
蒸し物(他に、麩饅頭、わらび餅、葛餅、でっちようかん、なども) | |
日栄軒(新町通今宮下ル) | 中村軒(桂離宮のすぐ南) |
ういろうの蒸し物と言えば水無月。6/30にはどこでも蒸すので「街の和菓子屋」で顔つなぎ。 | 蒸し饅頭の代表薯蕷饅頭も名店が多い。こういうときは「この店」(何でも美味い)が頼り。 |
焼き物(どら焼き、栗饅頭、桃山、カステラには銘菓が多い) | |
阿闍梨餅本舗 満月(鞠小路通今出川上ル) | 伊勢源六たちばなや(三条通堀川東入ル) |
型焼き饅頭に分類される阿闍梨餅は生菓子の割に日持ちする(5日)ので京土産の上位を続ける。 | 意外と京都には金つばが少ない。地方の金つば銘菓に負けている。この店はどら焼きも。 |
流し物(流し物の代表「羊羹」は全国的に銘菓が多い) | |
亀屋則克(堺町通三条上ル) | 甘泉堂(四条通花見小路東入ル−一本東を上ル) |
錦玉羹と言えば浜土産でしょうが、大極殿の琥珀流し、したたりも逃せない。 | 水羊羹は穴場のこの店。涼し気なので竹入り水羊羹はあちこちでやっています。 |
煉り物(概ねここが上生菓子と呼ばれる) | |
長生堂(北大路通賀茂川東縁) | 笹屋守栄(西大路通蘆山寺上ル) |
煉切りの店は若干敷居が高い。その点この店は気軽に入れます。 | ぎゅうひの「笹福餅」が人気。昔からの長久堂のきぬた(銘品)も、葩餅も求肥の生菓子です。 |
揚げ物(「あんドーナツ」は和菓子か疑問) | |
亀屋清永(東大路通四条下ル) | 老松(上七軒) |
揚げ菓子と言えば清浄歓喜団。奈良時代にまで遡れる歴史のある生菓子です。 | この店は「山人艸果シリーズ」で香果餅(袋に月餅と書いてある)を。この店は干菓子も。 |