57.紫式部

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めくりあひて  みしやそれとも  わかぬまに  くもかくれにし  よはのつきかな
めぐり逢て 見しやそれ共 分ぬまに 雲がくれにし 夜半の月かな
巡り逢ひて 見しやそれ共 分ぬ間に 雲隠れにし 夜半の月かな

■類似語句  夜半の月かな
■親族歌人 大弐三位の母

■歌について
昔の仲のよかった友が訪ねてきたのにすぐに帰ってしまった。そのときの残念な気持ちを詠った歌。
■出典
新古今集雑上
■作者略歴
生没年未詳。中納言藤原兼輔の曾孫、為時の娘。越後守藤原宣孝の妻。夫の死後一条院(986)中宮彰子(上東門院)に仕え、初めは藤式部。「源氏物語」を書いた頃から紫式部と呼ばれるようになった。筝をよく弾いた。