（東京から引っ越してきた人の作った京都小事典）

京都御苑の外郭九門 　　　　　　　　　　(INDEX：索引へ)

• 京都御苑
  • 元弘２年(1332)に場所を変えて新たに作られた皇居を含む大内裏は、明治天皇が東京に移られたのを受けて明治１０年(1877)（明治天皇の命で京都府によって）「保存内裏」として整備された。これが現在の「京都御苑」である。
    • 昭和２４年(1949)から「環境省」が「国民公園」として所管している。

• 外郭九門
  • 「九門」揃ったのは、宝永末期(1710)か（明確でない）。
    • 内裏がこの地に移ったのは元弘２年(1332)。
    • 遅くとも寛永２０年(1643)には「乾、中立売、堺町、清和院、石薬師、今出川」の六門は設置されていた。
    • 「蛤御門（当時：新在家御門）」は寛文１３年(1673)大火の後に建造。
    • 「下立売、寺町」御門は宝永５年(1708)大火の後に建造。
  • 現在の御門がいつ建造（再建）されたか、不勉強につき「不明」。
    • 天明８年(1788)天明の大火で多分焼失したはず。
    
    

    当初は現在とは少し違う位置にあった 「京都公家町図」（文久４年(1864)から (1)「蛤御門」：南向きになっていた (2)「乾御門」：烏丸通から引っ込んでいた (3)「下立売御門」も少し引っ込んでいた

    
    
  • 御苑に入るのには「外郭九門」以外にも、現在は「出入り口」がある。
    • 「出水口」、「椹木口」、「間之町口」、「富小路口」、「今出川口」。
    • 国民公園協会の地図が詳しい。

乾御門	中立売御門	蛤御門
地下鉄「今出川駅」から一番近い	「京都御所」には一番近い	この門で合戦が行われた（蛤御門の変）。現在は「烏丸通」に面している
下立売御門	堺町御門	寺町御門
地下鉄「烏丸駅」から一番近い	現在の「九門」の中では一番立派	「寺町通」には「３つ門」が面しているが、最も南にある門が「寺町御門」と呼ばれる
清和院御門	石薬師御門	今出川御門
梨木神社があって「寺町通」から引っ込んでいる	現在の「九門」の中では一番小さい	「九門」の中で唯一「今出川通」に面している

• （参考）現在の京都御所で見られる宮門
  • 内裏（皇居）の外周を取り巻く「宮門」の内、「４つ」が現在の京都御所（即ち、京都御苑の中）で見られる。こちらに詳しい。