(東京から引っ越してきた人の作った京都小事典)
(京都大事典に記載されている)
ベスト列挙
(INDEX:京都大事典へ)
京都大事典には多くの「三大なんとか」とか「名なんとか」という項目を記載している。
余程自信がなければ「列挙」できないが、京都大事典は「世間の動向」から推察して「ベストを列挙」しています。
- 「名なんとか」という項目(50音順) (索引へ)
- 名地蔵:江戸時代の書籍に書かれている「地蔵」を列挙している(民間信仰のお地蔵さんと重なるものが多い)。
- 勝軍地蔵(愛宕山白雲寺、北白川瓜生山)
- 目疾地蔵(仲源寺)
- などなど(以下省略)
- 名釈迦:江戸中期以降、評価が固定されてきたとある。
- 清凉寺の「釈迦如来立像」(現在国宝)。
- 本圀寺の「立像釈迦」。
- 本禅寺の「竜宮城釈迦」。
- 戒光寺の「釈迦如来立像(丈六)」(現在重文)。
- 名不動:江戸中期以降、評価が固定されてきたものとして、次を列挙している(民間信仰のお不動さんや不動信仰では列挙していない)。
- 名弥陀:江戸中期以降、評価が固定されてきたものとして、次の阿弥陀如来像を列挙している。
- 名薬師:江戸中期以降、評価が固定されてきたものとして、次の薬師如来像を列挙している(薬師信仰では列挙していない)。
- 「三なんとか」という項目 (索引へ)
- 三大祭:これは皆さんも納得。
- 葵祭(5/15)、祇園祭(7月)、時代祭(10/22)。
- これに五山送り火(8/16)を加えると「四大行事」になるのだとか。
- 三大奇祭
- 広隆寺の「牛祭(10/12)」、今宮神社の「やすらい祭」、由岐神社の「鞍馬の火祭(10/22)」。
- 「三大なんとか」は「三つがすべて確定していない」ことが多く、このケースでは「火祭」の代わりに「他の祭」を入れて呼ぶこともあります。
- 三鐘(さんしょう):すぐれた三つの梵鐘。
- 「勢」の東大寺(奈良)、「形」の平等院、「声」の園城寺(滋賀)。
- 三絶の鐘銘(さんぜつのしょうめい):神護寺(現在国宝)の梵鐘のこと。
- 三筆:平安初期の能書家。
- ほぼ「この三人で確定」している。空海、嵯峨天皇、橘逸勢。しかもこの三人は実際に顔を合わせているところが面白い。
- 三蹟:平安中期の能書家。「三筆」と「三蹟」、どうして「こういう字を当てたか」は不明。
- 黄檗の三筆:(というのもある)黄檗宗の僧の能書家。字体・書風が少し変わっているからか。
- 三尾:清滝川に沿う三つの山の総称。
| 高雄山(429m) | 槙尾山「西明寺」の三門 | 栂尾山「高山寺」の石水院「前庭」 |
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- 「七なんとか」という項目 (索引へ)
- 七観音:この呼び方は鎌倉時代には見られた。
- 七仏薬師:時代によって変化し「七つ」は必ずしも固定していない。名薬師と一致が少ない。
- 加茂七石:賀茂川に産し、水石として珍重される石の総称。「七種」とは限らない(言い切れない)、「七は多い」の意味か。
- 八瀬真黒(まぐろ)石、賤機(しずはた)糸掛石、鞍馬石、貴船石、畚下(ふごおろし)石、雲ヶ畑石、紅加茂、古道真黒などがある(8種)。
- 「十なんとか」という項目 (索引へ)
- 十刹:至徳3年(1386)「五山の制」を始めた時、「京十刹」も定めた(禅宗)。
- 千家十職:表千家・裏千家・武者小路千家が指定した十人十職の職方。この呼び方は大正時代から。
- 陶工:楽吉左衛門。
- 釜師:大西清右衛門。
- 塗師:中村宗哲。
- 指物師:駒沢利斎。
- 金物師:中川浄益。
- 袋物師:土田友湖。
- 表具師:奥村吉兵衛。
- 一閑張細工師:飛来一閑。
- 柄杓師:黒田正玄。
- 土風炉師:永楽善五郎。
- 応門十哲:円山応挙門人中、優れた10名の画家。
- 駒井源g、長沢芦雪、山跡鶴嶺、森徹山、吉村孝敬、山口素絢、奥文鳴、月僊、西村楠亭、渡辺南岳。